2021年7月28日
株式投資体験アプリ「賢者のポートフォリオ」、大学教育での有効性を検証
あせまねライフは、同社の株式投資体験アプリ「賢者のポートフォリオ」を利用した演習が経済学部や商学部の大学生にもたらす教育効果を確認する目的で、ゼミ学生96人を対象に実施したアンケート調査の結果をまとめ、27日に発表した。
それによると、学生たちに株式投資の経験・知識を持っていたかを聞いたところ、「ほとんど知らなかった」と「あまり知らなかった」を合わせた回答が87.5%にのぼった。
アプリ「賢者のポートフォリオ」の課題の満足度を聞いたところ、「満足」と「やや満足」を合わせると85.5%に達した。
「満足」の理由については、演習のレベルが「適切」86.5%、「課題が興味深く、面白かった」79.2%との回答が多かった。
「課題のおもしろさ/興味深さ」について書いてもらったところ、「何度もプレイすることで有効な指標を見極めたり、逆に今までと違う指標を使って成功または失敗したりと、トライアンドエラーを繰り返すことにも楽しさがあった」、「投資の指標をゲームしながら学べて、自分もこれから株を本気で投資してみようという気持ちになった」などの声が寄せられた。
同アプリの課題を通じて、金融経済環境と株式投資に関する知識が深まったと思うかを聞いたところ、「大いに思う」と「ある程度思う」を合わせ90.6%に達した。
具体的には、「他の授業や講義を聞いたときに、このアプリで得た金融や株式の知識と照らし合わせて考える機会が多くなったと感じる」、「過去のデータから、いくつかの指標を自分自身で解析し考えることができた」などのコメントが寄せられた。
また、「投資にある程度の知識あり」という学生も、「投資指標に関する知識」や「金融経済環境の変化と業種との関係に関する知識」が深まったとする回答が多く、知識レベルを高めるのに有用なアプリとして認識されているという。
同アプリの課題を通じて、株式投資に関する興味が湧いたかを聞いたところ、「大いに湧いた」との回答が26.0%、「ある程度湧いた」が61.5%で、合計87.5%に株式投資への意欲を刺激する効果が認められた。
同社は今年度前期、7つの大学の3つの講座・7つのゼミに、同アプリを利用した1日単位の体験演習を延べ11回、1週間超の課題演習を延べ25件提供。
今回の調査は、その中でほぼ同内容の演習を実施した青山学院大学経済学部の「ファイナンス論基礎」(白須洋子教授)、関西学院大学商学部の「商学演習」(岡村秀夫教授)および明治大学商学部の「三和ゼミ」(三和裕美子教授)の協力を得て実施。演習参加者328人に調査フォームを送り、96人から回答を得た。
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