2021年9月17日
子どもの「SDGs認知度」は8割以上、きっかけは「学校の授業」=栄光ゼミ調べ=
Z会グループの栄光は16日、同社の進学塾「栄光ゼミナール」が、小学1年~高校3年生の子どもを持つ保護者487人を対象に実施した、「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「SDGs」という言葉を聞いたことがあるかを聞いたところ、92.2%の保護者が「聞いたことがある」と回答。
では、「SDGs」についてどの程度知っているかを聞いたところ、「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、世界規模の課題に対する目標が分野ごとに分けられており、内容もある程度理解している」と回答した保護者が48.3%で最も多かった。
次いで、「詳しい内容までは知らないが、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であることは知っている」と回答した保護者が46.1%と、ほとんどの保護者が「SDGs」が「持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」であることを認知していることが分かった。
保護者自身が「SDGs」についてどの程度関心があるかを聞いたところ、8割以上の保護者が「とても関心がある」「やや関心がある」と回答。「SDGs」の認知度だけでなく、その関心度もかなり高いことが分かった。
「SDGs」で掲げられている17のゴールのうち、特に関心が高いものを聞いたところ、最も保護者の関心が高いゴールは「13:気候変動に具体的な対策を」で、3人に1人以上の保護者が関心を持っていることが分かった。

また、自身の子どもが「SDGs」という言葉を知っているかを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者とも、「知っている」と回答した割合は80%以上で、多くの小中高生が「SDGs」を知っていることが分かった。
子どもが「SDGsを知るきっかけ」を聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者ともに最も多かったのは「SDGsについて学校で学んだ」で、それぞれ65.7%、79.9%にのぼった。
「SDGsに関するニュースを見たり聞いたりした」ことがきっかけになったという小学生・中高生も半数以上いた。
子どもが通っている学校で、これまでにSDGsを取り扱った授業があったかを聞いたところ、「授業があった」と回答したのは、小学生保護者の49.1%、中高生保護者の59.5%。
その授業の内容を聞いたところ、最も多かったのは、「学校の先生が指導する授業」で、小学生保護者の71.6%、中高生保護者の66.5%だった。
また、中高生では「自身で調べてレポートを提出する」形式や、小学生では「課題について調べ、授業で発表する」形式の授業も行われていた。
入試問題での「SDGs」の出題傾向について、保護者自身がどの程度関心があるかを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者とも「とても関心がある」「やや関心がある」が約9割にのぼり、かなり関心度が高いことが分かった。
自身の子どもに「SDGs」に関心をもってほしいと思うかを聞いたところ、小学生保護者・中高生保護者とも95%以上が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答。自身の関心度よりも「子どもにSDGsに関心をもってほしい」と考えている保護者が多いことが分かった。
子どもに「SDGsに関心をもってほしい」理由を聞いたところ、最も多かったのは、「世界規模の課題について理解をしてほしいから」で、小学生保護者の57.1%、中高生保護者の58.8%だった。
そのほかにも、「自分の将来について考えるきっかけになってほしいから」「様々な価値観やバックグラウンドを受け入れられる人になってほしいから」という理由も半数以上にのぼった。
「SDGs」について、子どもにどのようなことに取り組んでほしいかを聞いたところ、小学生保護者の67.0%、中高生保護者の62.8%が「SDGs達成のため、家庭でできることに取り組む」と回答。
子どもだけでなく保護者も一緒に、身近に取り組めるところから、SDGsを達成していきたいと考える保護者が多いと考えられる。
この調査は、小学1年~高校3年生の子どもを持つ「栄光モニター会員」(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)を対象に、8月11日~25日にかけて、インターネットで実施。有効回答者数は487人(小学生保護者:218人、中高生保護者:269人)。
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