2023年3月7日
小学生の約8割がリビング学習 =積水ハウス 住生活研究所調べ=
積水ハウスは3日、新入学の時期に向けて、子どもの成長に合わせた生活空間の提案を目的に、小学生の長子をもつ全国の20~60代の既婚男女を対象に実施した「小学生の子どもとの暮らしに関する調査」の結果を発表した。

それによると、子どもが小学校に入学してからどのように生活時間が変化したかを聞いたところ、女性は起床時間、就寝時間、夕食開始時間の全ての項目において、4割以上の人が変化したことがわかった。起床時間は「早くなった」と回答した人が46.1%で、「遅くなった」人は3.0%と、変化があった人のほとんどが早くなっていた。一方で就寝時間は「早くなった」が20.8%「遅くなった」が22.5%、夕食開始時間は「早くなった」が14.5%、「遅くなった」が26.8%と、ご家庭によって変化の仕方が異なることが読み取れる。男性は、全ての項目において変化した人の割合が約2割だった。

平日の生活時間の変化では、フルタイム勤務と、パート・アルバイト・内職勤務(以下、パートタイム勤務)や専業主婦 / 主夫で差が見られた。フルタイム勤務では、「家事を行う時間が増えた」人が29.8%、「子どもと一緒に過ごす時間が増えた」人が25.1%で、約3人に1人は「自分の自由時間が減った」と回答した。
パートタイム勤務や専業主婦 / 主夫では、約半数の人が「子どもと一緒に過ごす時間が減った」と回答したが、「自分の自由時間が増えた」人が36.5%いることから、子どもが小学校へ通っている時間を自分の自由時間に充てられるようになった人もいることが予想される。
他にもパートタイム勤務や専業主婦 / 主夫で「家事を行う時間が増えた」は24.8%、「睡眠時間が減った」人がフルタイム勤務では18.5%、パートタイム勤務や専業主婦 / 主夫では30.6%と、家事に追われたり睡眠時間が短くなったりと、生活のゆとりが少なくなった人も一定数以上いるようだ。

また、「宿題や勉強を見るようになった」が54.0%、「学校からのプリント確認の時間が増えた」が45.6%、「習い事の送迎が増えた」が35.7%と、小学校や習い事関連で時間を使うようになった人が多いことも分かった。家事関連では「洗濯物が増えた」人が44.0%という結果になった。

寝るのも遊ぶのも家族と一緒の空間で子ども部屋の保有率は、小学校 1~2 年生男子では 37.0% 、女子は 45.7% と、男女ともに小学校低学年までに子ども部屋を与えられている人は半数以下であることが分かった。小学校 5~6 年生では、男子は 58.3% 、女子は 73.2% と男子よりも 14.9 ポイント高くなり、女子の方が子ども部屋を与えられている割合が高い結果になった。

子どもに子ども部屋を与えている人に与えたタイミングを聞いたところ、「小学校1年生」が27.8%で最も多く、「幼稚園年長相当」が15.9%で続いた。とくに小学校入学前後のタイミングで子ども部屋を与えた家庭が多く、3割以上もの人が「幼稚園年長相当の12-3月」または「小学校1年生の4-7月」と回答した。

子ども部屋を与えている人に、子どもが寝る空間について聞いたところ、「子ども部屋」と回答した人は39.1%で、半数以上の56.6%は「家族の寝室」と回答した。寝る空間は学年によっても大きな差が見られ、小学校1~2年生では23.4%が「子ども部屋」でしたが、5~6年生ではその割合は52.8%まで増加。
勉強する空間では、「子ども部屋」と回答した人は22.2%で、76.5%の人は「リビング・ダイニング」と回答した。学年が上がるにつれ子ども部屋で勉強する割合は増加しているが、5~6年生でも7割以上の人は主にリビング・ダイニングで勉強しているようだ。

子どもがリビング・ダイニングで過ごす時間が長いことがわかったが、コロナ禍で広がった在宅勤務をリビング・ダイニングで行っている人も多いようだ。在宅勤務の場所について、男性は44.8%が、女性では81.8%もの人が、「リビング・ダイニング」が一番多いと回答した。

リビング・ダイニングで子どもと在宅勤務を経験したことがある人のうち50.0%の人は、「子どもの様子を見ることができる」というメリットを感じていることがわかった。他にも「子どもといつでも会話ができる」が38.2%、「子どもに不安や孤独感を与えなくてすむ」が27.9%と、同じ空間にいることで親子両方が安心感を得られていることが読み取れる。
子ども部屋や子どもの空間に関する悩みは、3人に2人以上が「ある」と回答。悩みがある人にその内容を聞いたところ、「”もの“が増えて収納が足りなくなった」が39.1%で1位、「子ども部屋を片付け・整理してくれない」が25.8%で2位だった
実際に、子どものものを子ども部屋以外に置いている人も多いことが分かった。学習用品を「子ども部屋」に置いている人は64.2%、おもちゃは61.9%、ランドセルは53.3%でしたが、これらを「リビング・ダイニング」に置いている人もそれぞれ約3割という結果になった。
同調査は「小学生の子どもとの暮らしに関する調査(2023年)」で、1月20日~22日の期間に、568人の小学生の長子をもつ全国の20~60代の既婚男女に実施したもの。
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