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2023年4月28日
みんなのコード、「コンピュータサイエンス教育の実証研究」の報告書を発表
「みんなのコード」は27日、「コンピュータサイエンス(CS)教育」授業の実践・研究・カリキュラム開発を行う実証研究プロジェクトの「2022年度報告書」を発表した。
同プロジェクトは、宮城教育大学附属小学校と共同で、2020年から3年間に渡って取り組んできたもので、今回発表した報告書は、これまでの実証研究の総まとめ。
同報告書によると、3年間の実証研究は、低学年では体験的な学習を進め、中学年では体験的に学んだことを生かして情報の活用手段の幅を広げていき、高学年ではこれまで培ってきたコンピュータとの適切な関わり方を生かしながら、身の回りの課題を解決するためのプログラムを作成。
その結果、学年が上がるにつれて、プログラムの制作にとどまらず、児童同士でフィードバックを行い、新たなアイデアが生まれ、自分の作品のブラッシュアップを行うことができるようになった。
コンピュータサイエンスの授業を通して、授業で与えられたプログラムにチャレンジするのではなく、自ら作りたいものを考え、創造的に取り組むことができるようになったほか、児童が課題解決やプログラム制作を「自分ごと化」して取り組んでいる印象を受けたという。
また、3年生の時からコンピュータサイエンスの授業を受けた2022年度の6年生(現中学1年生)にインタビューしたところ、「プログラミングを通して、たくさんの人とも関わることができ、コミュニケーション能力がついた」といったように、CSの意義や他教科との結びつきを授業を通して自ら発見する様子がうかがえた。
児童アンケートでは、「コンピュータについての勉強は、大人になったときに役立つと思うか?」との質問に対して、実証研究を開始した2020年度より、肯定回答の割合が増加。特に2022年度の6年生は、2021年度5年生だった頃と比べて、「とてもそう思う」が74%から90%に増えた。
また、「パソコンやタブレットなどのコンピュータのことを勉強することは大切だと思うか?」との質問に対しては、1年~6年生までどの学年も約8割が肯定回答だった。3年間のCS授業を経ても、減ることなく、むしろ増加している学年もあった。
「実証研究」の概要
■3年間の沿革
・2020年度:教科コンピュータサイエンス科の設立、各学年でコンピュータサイエンス科の時間を10時間実施
・2021年度:各学年でコンピュータサイエンス科の時間を20時間実施、オリジナル教材を使った授業を実践
・2022年度:コンピュータサイエンス科に特化した公開研究会の開催、コンピュータサイエンス科オリジナル授業パッケージの作成
■実証研究から見えた課題
①系統表に項目として示されている要素について、その内容をより正確に理解する。また、年間35時間の実施を目指して具体的な学習活動をさらに開発していく必要がある
②高校における「情報I」への接続も見据えて、今後、カリキュラム構成を検討することが求められる
③低学年では、CSの7つの要素に紐付けた学習活動よりも、体験を中心とした活動の方が、より児童の気付きを大切にした展開ができるのではないかという観点があり、幼稚園からの接続の点からも、低学年での扱い方について検討の余地がある
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