2023年12月4日
『源氏物語』読んだことが「ない」過半数 新たな読書ハードルが明らかに= Gakken 調べ=
学研グループのGakkenは11月30日、20歳~60歳の女性500人を対象に実施した『源氏物語』に関するアンケート調査の結果を発表した。
”世界初の小説”といわれる『源氏物語』は誰もが古典の授業で一度は触れている題材と思われるが、「あらすじがよくわからない」、「読みたいけれど、長くて難しそうで読んでいない」という人も多いのではないかとの考えから、『源氏物語』がどのように受け取られているのか、主な読者層である女性を対象に実施したアンケート調査。
それによると、「 『源氏物語』を読んだことはありますか(本、マンガなど、形式は問いません)」の問いには、「ある」44.6%、「ない」55.4%だった。
「『源氏物語』を読みたいと思いますか」の問いには、「読みたい(6.5%)」「どちらかというと読みたい(24.2%)」「どちらかというと読みたくない(21.3%)」「読みたくない(48.0%)」となり、読んだことがない人の約7割(69.3%)が、「読みたくない」と感じていることがわかった。
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読みたい」「どちらかというと読みたい」と答えた人に、「『源氏物語』を読みたいと思う一方で読んでいない理由として、当てはまるものをすべて選んでください」と聞いたところ、多い順に「長いから(47.1%)」、「どの本を選んだらいいかわからないから(37.7%)」、「難しいから(34.1%)」、「興味がないから(7.1%)」「つまらなそうだから(4.7%)」となった。
『源氏物語』や紫式部に関する書籍が多く発行されている中で、「どの本を選んだらいいかわからないから」を全体の約4割が選んでいることから、『源氏物語』を読むハードルのひとつに「本の多様さ」があることがわかる。
「『源氏物語』のあらすじを知っていますか」の問いには、「よく知っている(8.6%)」、「まあまあ知っている(34.0%)」、「あまりわからない(32.2%)」、「まったくわからない(25.2%)」となった。「まあまあ知っている」が最も多かった一方で、「あまりわからない」、「まったくわからない」を合わせると57.4%となり、約6割があらすじをよくわかっていないことがわかった。
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