2024年7月1日
「子どもの権利」、児童・生徒と教員の意識に差が=日本ユニセフ調べ=
日本ユニセフ協会は、全国の小中学校81校、1万3573人の児童・生徒と教員を対象に実施した、「子どもの権利」の視点から学校生活を自己評価するアンケート調査の結果をまとめ、6月30日付で発表した。
同調査は、ユニセフ(国連児童基金)が提唱する「子どもの権利を大切にする教育」(Child Rights Education:CRE)の普及活動の一環として、今年1~3月、兵庫県立大学環境人間学部の竹内和雄教授の協力と監修の下で実施。
設問は、「体の健康」、「心の健康」、「学校での学び」、「安心な環境」、「意見表明」、「子どもの権利」の6つの分野ごとに2問ずつ、計12問で構成。児童・生徒と教員双方が、同じ質問に回答する手法を採用して、「質問や分野、あるいは学年などによって回答に有意な差が生まれるか?」「児童・生徒と教員との間で何らかの差が生まれるか?」などの視点で分析をした。
それによると、いくつかの分野で、児童・生徒と教員との間に「認識の差」があることが見えてきた。たとえば、「体の健康」「学校での学び」の分野では、教員よりも児童・生徒の評価の方が高く、子どもたちの方がポジティブに捉えていることが分かった。
一方、「心の健康」「安心な環境」「意思表明」の分野では、児童・生徒の評価は教員ほど高くはなく、学校での心の健康のためのサポートが十分ではないことを示唆している可能性がある。教員と子どもたちが話し合い改善していくことができる、いわば「伸びしろ」が残されている分野といってもいいかもしれない。
昨年の「こども基本法」の施行や生徒指導提要の改訂などを背景に、学校現場でも「子どもの権利」を推進する取り組みが求められているが、今回のアンケート結果は、子どもたちと教員が共に「子どもの権利」を正しく理解し、その権利が実現される環境を一緒に作っていくための手がかりになると考えられる。
関連URL
最新ニュース
- Barbara Pool、渋谷区教委が小・中学校の探究を集約する「My探究」サイトを公開(2025年12月24日)
- 「マイナビ 2027年卒 インターンシップ・キャリア形成支援活動に関する企業調査」結果発表(2025年12月24日)
- 山形市、高校生のAI学習を支援する「ガバメントクラウドファンディング」開始(2025年12月24日)
- 「第11回関西教育ICT展」出展企業募集中 説明会動画を公開(2025年12月24日)
- 鎌倉女子大学短期大学部、授業の一部をオンデマンドで受けられる「DX時間割」来春導入(2025年12月24日)
- ドローンショー・ジャパン、高校生ドローンレーサー山本悠貴選手「WTW全国大会2025」2連覇(2025年12月24日)
- ユードム、小学生向けプログラミング大会「ユードムチャレンジカップ2025」に特別協賛(2025年12月24日)
- 丸文、AIコミュニケーションロボ「Kebbi Air」の教育市場への本格参入始動(2025年12月24日)
- SCC、全国の学生927人が参加した「アプリコンペ2025」の受賞作品を決定(2025年12月24日)
- Google for Education、「生成AIの『普段使い』で実現するこれからの教育現場」2月開催(2025年12月24日)











