2025年8月22日
約8割の子どもが「模試をきっかけに高校受験への意識が変わった」と回答 =塾選調べ=
DeltaXは21日、同社が運営する塾選びサービス「塾選」が、中学時代に模試を受けた経験がある高校生の保護者100人を対象に実施した、「中学生の模試と保護者の関わりに関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「模試の結果が子どもの意識に影響を与えたか?」と質問したところ、約8割(77%)が「はい」と回答。模試の結果が、子どもの高校受験の意識に何らかの影響を与えていることが明らかになった。模試が単なる学力測定だけでなく、子どもの学習意欲や目標設定に大きな影響を与えるきっかけになっているのが分かる。
保護者からは、「自分の学力と志望校の差を認識し、このままではいけないという危機感を持った」「悔しい気持ちから、今まで以上に真剣に勉強に取り組むようになった」など、
模試の結果が悪かった場合でも、子どもはそれをきっかけに自分の現状を認識し、危機感から学習意欲が向上したという声が多く聞かれた。特に、志望校との距離を具体的に把握できたことが、子どもたちの意識改革につながっているようだ。
また、「模試で間違えた問題を徹底的に復習するようになり、学習の質が向上した」「具体的な目標点数を設定し、それに向けて努力するようになった」など、漠然とした「勉強」から、模試の結果を元に具体的な課題を見つけ、目標を設定するようになったという声も多く寄せられた。
次に「模試の結果を受けて、子どもの受験勉強への取り組み方が変わったか?」を尋ねたところ、意外な結果が明らかになった。「勉強の取り組み方が変わった」と答えたのは全体の46%だが、一方で、「特に変わらなかった」と答えた家庭が54%にのぼり、半数以上を占めた。
つまり、多くの中学生が模試を通じて受験を意識するようになる一方で、具体的な行動の変化にはつながっていないケースも多いことが浮き彫りになった。子どもによっては、自主的に行動を変えるにはハードルがあり、子どもが次の1歩を踏み出せるよう、保護者のさりげないサポートが助けになることもある。
具体的には、「いつから過去問題をすればよいのか、逆算して計画を立てていた。過去問を解くまでには、問題集などを計画的に行い、受験に向けて、細かくスケジュールを立てて、実行していた」「模試の結果をもとに、苦手な単元をピンポイントで復習できるように、毎日の勉強計画に『間違えた問題の再確認時間』を設けた」などの声が寄せられた。
これらの結果から、模試をきっかけに学習への取り組み方が大きく変化し、良い方向へと進んでいる子どもの姿が見て取れるが、模試の結果を受けても行動が変わらない子どもも一定数存在することが分かった。
また、模試の結果を受けて「保護者がどのように子どもの振り返りをサポートしたか?」を聞いたところ、半数以上(55%)の子どもが、保護者が何も言わなくても自主的に振り返りを行っていることが分ったが、一方で、約4人に1人(26%)の子どもは、保護者が促すことで振り返りを行っていた。保護者が促しても振り返りをしなかったケースも7%見られた。
次いで、保護者に「効果的だと感じたサポート方法」を尋ねたところ、最も多くの保護者が効果的だと感じたのは、「子どもに任せ、自主的に振り返りさせた」ことで、55.6%を占めた。しかし、自主性に任せるだけでなく、「間違えた問題を解説と照らし合わせて一緒に確認した」44.4%も多くの保護者が効果的だと感じており、子どもが1人で振り返るのが難しい場合は、保護者が具体的にサポートすることが重要といえる。
この調査は、中学時代に模試を受けた経験がある高校生の保護者を対象に、6月にインターネットで実施した。有効回答数は100人。
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