2026年2月12日
加速する世界のIT人材育成 日本は4.8万人も伸び率はG7最下位=ヒューマンリソシアがレポート発表=
ヒューマンホールディングスグループのヒューマンリソシアは10日、将来IT分野での活躍が期待される、大学などでIT専門教育を受けた卒業者について独自調査し、「2025年度版:データで見る世界のITエンジニアレポートvol.19」として発表した。

それによると、ITおよびSTEM分野の卒業者について、OECD Data Explorerのデータを集計したところ、高等教育機関のIT分野(Information and Communication Technologies 専攻)の卒業者数(42カ国の合計)は前年より11.1%増え、5カ年では35.2%増と、世界各国で人材供給力が高まっていることが分かった。
また、AIなどの幅広い分野で活躍が期待される理数系学部を含むSTEM分野でも、前年比0.9%増で3年連続の増加。世界で活躍するITエンジニアは3000万人を超え増え続けており、その背景には、IT専門教育を受けた、大学などの高等教育機関からの人材輩出が下支えしていることが伺える。

続いて、国別にITおよびSTEM卒業者数をみると、いずれも米国がトップで、IT分野で25.1万人、STEMで88.4万人と、ほかの国々を圧倒する卒業者数を輩出。日本はIT分野の卒業者数は4.8万人で42カ国中4位、STEM分野では20.1万人で7位だった。
ITエンジニア数世界6位のブラジルはITおよびSTEM卒業者数で上位にランクインし、ITエンジニア数で世界8位の英国もIT卒業者数が3位、STEMでは2位に入った。

ITおよびSTEM卒業者数の伸び率を、5年間平均で見ると、日本のIT卒業者数の伸びは平均2.2%増で、先進7カ国(G7)で最下位。STEMについても、日本は同0.7%増とほぼ横ばいで、高等教育機関からの人材供給は伸び悩んでいる。
出典・年度が異なるため参考数値となるが、ITエンジニア数世界1位のインドは、IT分野の卒業者数は年55.9万人と、米国の倍以上。5カ年で年平均5.7%増加しており、豊富な若者人口を背景に、世界最大級のIT人材供給源としての地位を確立しつつある。

また、大学などのIT卒業者に占める大学院(修士・博士課程)修了者の割合を算出したところ、調査42カ国の平均は25.9%で、アイルランドが49.8%、フランスが48.1%、エストニアが47.8%など、上位国では半数近くを大学院卒業者が占めていた。
一方、日本は15.9%で平均を大きく下回っており、42カ国中28位。カナダを除くG7各国と比較しても際立って低く、高度および先端IT人材への需要が高まることを踏まえると、大学院などで高度なIT知識・スキルを習得した人材層が薄いのが危惧される。
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