2026年4月1日
中高生の塾利用、オンラインと対面の両方を経験した家庭の4割が「2つを併用」=塾選調べ=
DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」は3月31日、オンライン塾と対面塾の両方の経験がある中高生の保護者100人を対象に実施した、「オンライン塾と対面塾の利用状況・満足度」に関する調査の結果をまとめ発表した。

それによると、「現在の塾の利用状況」を聞いたところ、「対面塾のみ」41%、「オンライン塾と対面塾の併用」40%、「オンライン塾のみ」19%という結果になった。対面塾のみが最も多いものの、オンライン塾と対面塾を併用する家庭もほぼ同じ割合で、塾の活用方法は単純な2択ではないのが分かる。

「オンライン塾と対面塾の比重」を聞いたところ、「対面塾がメイン」が67.5%、「オンライン塾と対面塾がほぼ同じ」が17.5%、「オンライン塾がメイン」が15%で、併用家庭の約7割は、対面塾を中心にしながらオンライン塾を補助的に活用する形をとっていた。

また、オンライン塾と対面塾を両方経験した家庭に、それぞれの満足度を5段階で評価してもらったところ、オンライン塾の評価項目のなかで最も高かったのは「費用に対する納得感があった」(3.80)だった。
オンライン塾は、教室運営費や通塾に伴うコストが発生しないため、対面塾に比べリーズナブルな価格で利用できるケースが多いのが特徴だが、「集中力」や「講師との関係」といった対面コミュニケーションに関する項目の評価は、対面塾と比べてやや低めだった。
一方で、「成績向上を実感できた」「継続しやすかった」といった項目の平均値は「費用に対する納得感」の次に高く、費用を抑えながらも、一定の成果(コストパフォーマンスの良さ)を実感している家庭が多いのが分かる。

対面塾で最も高い評価を得たのは「親として安心感があった」(4.20)。対面塾は講師の目が行き届く「教室」という学習環境があり、授業中の様子や学習状況を把握しやすいという特徴がある。こうした環境が、保護者にとっての「任せておける安心感」につながっていると考えられる。
また、「費用に対して納得感があった」の項目は平均値3.45と、全項目の中で最も低い結果になった。オンライン塾と比較しても、費用の高さを負担に感じる家庭が多いのが分かるが、その一方で、「成績向上を実感できた」「集中力が維持しやすかった」など、学習成果に関わる項目ではかなり高い評価を獲得している。

次に、「入塾時に重視するポイント」を聞いたところ、オンライン塾は、1位「授業内容・カリキュラムの質」66%、2位「料金・追加費用の明確さ」56%、3位「スケジュールの柔軟性」45%となり、直接講師に会えない分、「講師個人」よりも「教材やカリキュラムの質」を重視する傾向が見られた。そのほか、「料金・追加費用の明確さ」や「スケジュールの柔軟性」も重視されていることが伺える。
一方、対面塾は、1位「講師の質や実績」61%、2位「成績向上の実績」53%、3位「授業内容・カリキュラムの質」52%という結果で、オンライン塾と比較して、「講師の質や実績」を重視する声が多く、人による介在価値や成績向上の確実性が強く求められていることが分かる。

また、オンライン塾のメリット・デメリットを聞いたところ、メリットに関しては「費用を抑えられる」「送迎なしの安心感とタイパの良さ」「何度も繰り返し受講できる」といった声が寄せられ、「通塾時間が不要で費用を抑えやすい」ことに加え、自宅で自分のペースで学習でき、必要に応じて繰り返し復習できる点がメリットとして挙げられた。
デメリットについては、「本人のやる気に左右されやすい」「集中力が続かない・気が散る」「質問のタイミングや内容が難しい」との意見が寄せられ、「費用や時間の効率の良さ」や「繰り返し学習のしやすさ」といったメリットがある一方で、「本人のやる気」や「主体性」に影響されやすいという側面もあるようだ。

一方、対面塾のメリットについては、「集中できる環境と強制力がある」「質問がしやすくその場で解決できる」「ライバルの存在でモチベーションが向上する」との声があり、対面塾の「学習環境の力を借りたい」という保護者の意識が見える。自宅にはスマホやゲームなど誘惑が多く、その環境から切り離して「勉強に集中できる場所」として塾を活用しているご家庭も少なくないようだ。
デメリットに関しては、「送迎の負担と通塾時間がかかる」「費用の高さと金銭的な負担」「スケジュールなどの不自由さがある」という意見が寄せられ、対面塾は、送迎や通塾時間の負担に加え、授業料や講習費などの費用が高くなりやすく、スケジュールの自由度が低いといった点がデメリットとして挙げられた。


最後に、「子どものタイプ別の向き・不向き」を分析したところ、オンライン塾だけを利用している家庭では、「マイペースに学びたい」89.5%、「自主的に学習を進められる」73.7%、「コツコツ継続するのが得意」63.2%という回答が多く見られた。オンライン学習は通塾時間がなく、自分のペースで学習を進めやすい環境で、自分で学習リズムを作れるタイプの子どもほど活用しやすい傾向になった。
また、生活面でも「通塾時間を負担に感じやすい」「部活や習い事で忙しい」と答えた家庭の94.7%がオンライン塾だけを利用しており、忙しい生活スタイルとの相性の良さも特徴だ。
一方、対面塾だけを利用している家庭では、「人の目があると頑張れる」78.0%、「学習習慣が安定していない」70.7%、「競争や仲間の存在が刺激になる」58.5%という回答が目立ち、周囲の刺激によってモチベーションが高まるタイプの子どもでは、対面指導の効果が出やすいと考えられる。「外出すると気持ちが切り替わる」と答えた割合も82.9%と高く、対面塾は学習のスイッチを入れる環境として機能している側面も見えてきた。
オンライン塾と対面塾を併用している家庭では、「人の目があると頑張れる」67.5%、「学習習慣が安定していない」67.5%、と対面塾だけの利用家庭に近い傾向が見られた。学習ペースについては、「マイペースに学びたい」50.0%、「競争や仲間の存在が刺激になる」50.0%と回答が2分した。併用型は、対面塾の環境を必要としながらも、オンラインの柔軟な学習を取り入れていることが伺える。
この調査は、オンライン塾と対面塾の両方の経験がある中高生の保護者を対象に、今年3月にインターネットで実施した。有効回答数は100人。
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