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2026年7月17日

日本3D教育協会、「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト」5期生が研究発表会実施

日本3D教育協会は16日、「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト」 5期生の研究発表会を、東京ポートシティ竹芝で6月27日に実施したと発表した。

5期研究生・講師・協賛社 集合写真 (東京ポートシティ竹芝・2026年6月27日)

本プロジェクトは、 次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、全国の中学生を対象に実施している通年プログラム。5期目の今年は、研究生10名がそれぞれ海洋生物をテーマに、3D技術と生物学的な問いを掛け合わせた独自の研究成果を発表した。

5期は、CT撮影とZBrushで3Dにする定番のやり方だけでは収まりきらず、AIによるクラゲ3D化、シリコン素材との併用、蛍光タンパクの可視化など、研究生それぞれが自分の 研究テーマに合わせて3D技術の使い方を広げていったのが印象的な1年だったという。 台風接近のなか約60名 (卒業生 OB・OG 16名 含む) が集まった当日は、200年近く手つかずだった魚の機構解明の成果も発表された。

今年特に注目された3つの研究

5期研究生 の 3Dプリント 作品 (シート1): サメ 4検体 比較 (田村 咲喜) / タコクラゲ ガウシアン3D (澤田 登瑠) / タテガミギンポ 骨格 (四良丸 晟) / 魚眼 断面 (佐々木 香緒) / アマモ (五十子 大)

1. 中尾 漣「ギマのヒレロック機構」― 200年の研究空白を3D +シリコンで埋める
ギマの背鰭・腹鰭の3つの棘を立てて固定する 「ロック機構」は、Klein 1881・Tyler 1935 の論文以降、ほぼ200年にわたって未解明の領域だった。中尾さん (中学2年・東京都) は、 CT撮影と解剖に加え、3Dプリンターでは表現できない筋の挙動をシリコン素材で物理再現することで、「ロックは骨の噛み合い50% +強い筋の力 50%で成り立つ」という新知見を得た。

中尾さん本人は 「OBとして、今回発表できなかったギマの胸鰭のロック機構の解明とモデル化を続けて取り組み、英語での論文作成と発表にチャレンジしてみたい」と、卒業後の 継続研究意思を表明している。

2. 澤田 登瑠 「タコクラゲガウシアン3D × 4D化への挑戦」
透明で動くタコクラゲは、従来のCT・光学スキャンでは 3D化が困難な生物の代表格。澤田さん (中学2年・東京都) は、 AI技術のガウシアンスプラッティングを採用し、さらに 円状の水槽の周りにプラレールを走らせてカメラを取り付けるオリジナル手法を考案。生体クラゲの動的記録に挑戦した。

3. 吉住 実咲 「ヒユサンゴの蛍光カエデ可視化3D」
ヒユサンゴ 3個体 (6・10・13cm) を CT + ZBrush で3D化し、骨格+共肉+蛍光タンパク質 カエデの位置情報を一体化して立体表示。サンゴ骨格はワシントン条約で国際輸送 が制限されているため、高精度3Dモデルで国境を越えた標本共有を可能にする先駆的な 試み。

関連URL

日本財団 「海と日本プロジェクト」

日本3D教育協会

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