2014年5月8日
京都大学/デジタル絵本による教育効果の可能性を示唆
京都大学は2日、正高信男霊長類研究所教授らの研究グループが、デジタル絵本による独自の教育効果の可能性が示唆されることを発見したと発表した。
4歳児15名に、「たなばたバス」という絵本のデジタル版を、6日間にわたり、毎日2回、「よみきかせ」を経験させたところ、読めるひらがなの文字数が平均して3文字増加した。一方、従来の紙媒体の絵本で「よみきかせ」を行った別の15名では、そうした学習は起こらなかったとしている。
ただし、使われたデジタル絵本はただ単に、印刷物をデジタル化したものではなく、ストーリーがプロのナレーターによって、ナレーションとして流れ(ナレーション機能)、読み上げられる文字がその都度、画面上で赤く彩りされる(ハイライト機能)ようにプログラムされたものであり、印刷された絵本にはない特徴をそなえている。
正高教授はこの研究結果について、「デジタル絵本のほうが従来の印刷された絵本よりすぐれていると主張するつもりはない」とし、子どもに絵本を読んでやれる時間をとれないときに、デジタル絵本を効果的に活用することで読みの能力を伸ばすことができるといったような、柔軟な対応の可能性を示唆したものだとしている。
本研究成果は、欧州科学誌「Frontiers in Psychology」誌にオンライン掲載される。
問い合わせ先
最新ニュース
- 豊中市、小学校提出書類をデジタル化、教育DXで保護者の負担軽減と事務効率化へ(2025年12月22日)
- 東京都文京区、闇バイトを擬似体験するゲーム「レイの失踪」で区民向け情報リテラシー教育(2025年12月22日)
- 教員の学ぶ機会と生活の保障に関する教職員アンケート結果を公開 =School Voice Project調べ=(2025年12月22日)
- 中高生の学習スタイル、約6割が「オンラインでつながる仲間の存在が受験勉強の支えになる」 =ベネッセコーポレーション調べ=(2025年12月22日)
- 家庭学習で「デジタルデバイス上への手書き」を行う中高生は約3割 =コクヨ調べ=(2025年12月22日)
- 大学受験期のクリスマス、6割以上が「特別なことは何もしなかった」 =Studyplusトレンド研究所調べ=(2025年12月22日)
- 子どものスマホ利用 約半数の家庭が「ルールを決めていない」=LINEヤフー調べ=(2025年12月22日)
- 受験期に親が抱えるプレッシャー、子どもの成績より体調管理や金銭面の不安が上回る =明光義塾調べ=(2025年12月22日)
- Biz Hits、文系出身者に聞いた「文系におすすめの職業」ランキング(2025年12月22日)
- 英語を使う業務歴3年以上のビジネスパーソンの英語学習方法は「AI英語学習アプリ」=アイキューブ調べ=(2025年12月22日)











