2015年2月2日
九州国立博物館と凸版/「王塚古墳」の内部を鑑賞・体験できるVRコンテンツを開発
九州国立博物館と凸版印刷は30日、特別史跡「王塚古墳」の内部を鑑賞・体験する簡易型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)用の、バーチャルリアリティ(VR)コンテンツを共同で開発したと発表した。
2月3日から九州国立博物館・文化交流展室で開催する、九州地方の装飾古墳をテーマにした特別展示「進化する博物館III 最新技術でよみがえる九州の装飾古墳」で一般公開する。
VRコンテンツは、特別史跡「王塚古墳」で、東京大学池内研究室と凸版印刷が共同研究として行った、石室内部の形状計測と壁画の分光情報の取得によって得られたデジタルアーカイブデータを活用。
精確かつ高精細に再現された石室の内部空間と壁画の彩色を、スマートフォンを用いた簡易型HMDを用いて鑑賞できる。これにより、通常は公開されていない石室の内部へ実際に入っているかのようなリアルな没入感で、色鮮やかに描かれている壁画を260度鑑賞・体験可能だという。
開発は、九州国立博物館が学術監修と展示・公開を、凸版印刷がVRコンテンツの製作を担った。なお、美術館・博物館での文化財をテーマにしたHMDコンテンツの展示は、今回が日本初だという。
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