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2016年11月21日

動育調査で「運動」は「知力」にポジティブな影響

Y・ボリューション ジャパンは17日、実際に教育の現場において子どもたちと接している教師や講師をはじめとする教育関係者443名に、“動育(*1)”に関するアンケート調査を実施した結果を発表した。

「幼児期(1~6歳)の運動(スポーツ的なトレーニングや、体を使った自由な遊びなど)は、知力の発育に影響があると感じますか?」と聞いたところ、教育関係者の約8割が、「運動」は「知力」の発達に影響があると回答し、身体能力だけでなく対人関係や空間把握能力の発達にも良い効果をもたらすことが期待できることが判明したという。

また、『どのような知力の発育に、ポジティブな影響があると感じるか?』という質問に対しては、「身体運動的能力」だけでなく、他人とスムーズな人間関係を作るための基礎を身につける力である「対人的知力」が55.1%、続いて限られた空間を正しく認識し、快適に利用していこうと努める“空間把握能力”である「空間的知力」が43.6%と票が集まった。

そのほかでは、「博物的知力」(自然物や人工物など様々な万物事象を認識していく能力)や、「言語的知力」(言語や文字を使って深く考え、豊かに表現する能力)がそれぞれ27.5%・18.3%と、「運動」をすることで期待できるポジティブな効果として、様々な能力の形成に影響があると多くの教育関係者が回答した。

教育の現場の関係者が、「運動」することによって「知力」の発達にポジティブな影響が期待できると答えたが、次に「人格形成」にはどう影響するかを聞いてみた。

最も割合が大きかったのが「協調心・思いやり」であり、37.0%という結果となった。「運動」をすることで自分以外の他人のことを考える力の発達に影響を及ぼしていると捉える人が多いということがわかり、さらに「運動」が「知力」の中の「対人的知力」の発達に影響があることとリンクしているといえるという。また、ほぼ同率で「好奇心」と答えた人が36.8%となり、「運動」をすることで子どもたちの好奇心を刺激し成長させることが期待できると考える人が多いということが分かった。

*1:「動育」とは、幼児期(1歳~6歳)の子どもたちを対象に、運動を通して心身ともに健やかな成長をうながし、健康的で豊かな人生を営む基礎を育てようという考え方。

調査実施概要

期間:2016年6月30日(木)~7月6日(水)
対象:教育関係者 男女443名(男性:278名、女性:165名)
方法:WEBアンケート

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