2017年1月31日
9割以上の高校教員が「進路指導が困難」、要因は「入試の多様化」
リクルート進学総研は30日、高校の進路指導・キャリア教育の現状を明らかにするため、全国の全日制高校の進路指導主事に対して進路指導の困難度、キャリア教育の進捗状況などについて調査、その結果を発表した。
それによると、91.9%の教員が進路指導を「難しい」と感じているという。進路指導の難しさを感じる要因は、前回調査4位の「入試の多様化」(25.7%)がトップ。次いで「教員が進路指導を行うための時間の不足」。前回調査1位の「進路選択・決定能力の不足」は3位。
また、大学・短期大学などに期待することでは、1位「入試の種類の抑制」(39.3%)、2位「わかりやすい学部・学科名称」(36.6%)という結果に。入試制度や学部・学科の種類が増加・複雑化している現状が進路指導にも影響していることが明らかとなった。
将来社会で必要とされると思う能力については、1位「主体性」(60.3%)、2位「課題発見力」(44.1%)、3位「実行力」(35.3%)。現在高校生が持っていると思う能力は、1位「規律性」(51.6%)、2位「傾聴力」(32.3%)、3位「柔軟性」(22.4%)という結果になった。
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