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2018年4月27日
NICT、時速500kmでも接続が切れないネットワークの実現に目途
情報通信研究機構(NICT)ネットワークシステム研究所は26日、時速500kmを上回る超高速鉄道などでも、接続が切れることなく円滑な高速通信ができるネットワークの実現に目途がついたと発表した。
同研究所ではこのほど、線路に沿って無線局を設置するリニアセル方式と無線信号を光ファイバへ重畳するファイバ無線技術を駆使し、高速移動中に通信を途切れさせないよう無線局を適時切り替える方式を開発。現在の携帯電話回線の約20倍以上となる毎秒20ギガビットの無線信号の送信に成功した。
この実験成功で、将来の時速500kmを上回る超高速鉄道など、無線局の切替えが頻発する移動体でも円滑な高速通信が可能となることを示した。
今回開発した技術は、まず、シームレスに無線局を切り替える技術として、無線局ごとに異なる波長の光信号を割り当て、列車の位置に合わせて、配信する光波長を高速に切り替える方式と、隣り合った2つの無線局へ送信する光信号を制御し、2つの無線局からの無線信号の干渉を低減する方式。
また、今回の要素技術で、仮に1000m間隔にミリ波無線局が配置され、時速500km(無線局間をおよそ7秒で通過)で走行しても、無線局を切り替えながら毎秒20ギガビットの信号が送信可能になるという。
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