2018年12月13日
キヤノンITS 、2018年10月のマルウェアレポートを公開
キヤノンITソリューションズのマルウェアラボは12日、国内で利用されているウイルス対策ソフト「ESETセキュリティ・ソフトウェア・シリーズ」のマルウェア検出データをもとに、2018年10月のマルウェア検出状況を分析し、ウェブサイトにレポートを公開した。
それによると、10月に最も多く検出されたマルウェアは、9月に引き続き、Web閲覧中に不正広告を表示させる可能性のあるスクリプトJS/Adware.Agentだった。検出数は、8月や9月に比べて落ち着いてはいるものの、依然として高い水準にあるという。
HTML/ScrInject、JS/Redirector、JS/CoinMiner、JS/Adware.Subprop、Win32/RiskWare.PEMalformもJS/Adware.Agentと同様にWebブラウザーを利用するマルウェアあるいはリスクウェアで、検出数上位の過半数を占める形になった。これは、サイバー犯罪の主要な手段としてWebが広く利用されていることを示している。
そのほかに、PDFファイルを装った「.arj」という拡張子のファイルもばらまき型メールの添付ファイルとして確認されている。このファイルの実態はZIPファイルで、バックドアとみられる実行ファイルが格納されている。
この実行ファイルは古いVisual Basicで作成されており、感染するとシステムに常駐して外部と継続的に通信を行う。その結果、遠隔操作やボット化、2次マルウェアへの感染などの被害を受ける可能性がある。
10月24日以降、バンキングマルウェア感染を目的とした、新たなばらまき型メールも観測されている。メールにはExcelファイルが添付されている。Excelファイルはダウンローダーとして機能し、最終的にバンキングマルウェアをダウンロードする。
また10月17日、ESET社が重要インフラを狙うマルウェア「GreyEnergy」による攻撃手法の詳細を公表した。GreyEnergyは過去3年の間、ウクライナやポーランドなど中東欧の国々のインフラに対する攻撃に関与していたとみられている。
関連URL
最新ニュース
- パーソルホールディングス、「育成・リスキリング」企業の取り組み 調査レポート無償配布(2023年1月31日)
- 第1志望に合格した人の約8割が「自分に合った参考書を見つけていた」=A.ver調べ=(2023年1月31日)
- すららネット、創業以来の大幅リニューアルで「Neoすらら」2025年リリース(2023年1月31日)
- 厚労省、こころの宅配便 第8便「傷ついているのは私?それとも悪いのは私?」公開(2023年1月31日)
- 関西教育ICT展、「教育関連用品・設備・サービス展」ホームページを開設(2023年1月31日)
- ギルドヒーローズ、慶應生やクリエーターが「トレカ」で起業家を育成する授業を高校で実施(2023年1月31日)
- 追手門学院大学、OTEMON VIEW No.65「SNSを通じた未成年の性被害」記事公開(2023年1月31日)
- EduJapa!、教師のためのEdTech体験会「ゲーム教材を作ってみよう」2月開催(2023年1月31日)
- プロシーズ、オンラインセミナー「実践型プログラミング学習を完全オンラインで実現」2月開催(2023年1月31日)
- デジタル・ナレッジ、「eラーニング導入のはじめかたセミナー」2月21日開催(2023年1月31日)