2024年5月8日
沖縄県立コザ高校、プラットフォーム「リブリー」を使った学習評価を実施
Libryは7日、沖縄県立コザ高校が、同社のデジタル教材プラットフォーム「リブリー」を使って、生物の学習で得られるデータを活用した学習評価を実施したと発表した。

今回の取り組みでは、定量的な評価を行いながら、教員による学習履歴データに基づく適切なサポートをすることで、生徒の自身の評価に対する納得度や意識を高め、主体的な学びを促進できることが実証された。
同校では、生物の観点別学習状況の評価(観点別評価)で、評価の3観点のうち、「知識・技能」と「主体的に学習に取り組む態度」の2観点について、「リブリー」の学習履歴データを活用。
主体的に学習に取り組む態度については、国立教育政策研究所の「学習評価の在り方ハンドブック」に基づき、評価の2軸となる一方の「粘り強い取り組みを行おうとする側面」を、問題を演習した量、問題を演習した時間で、もう一方の「自らの学習を調整しようとする側面」を、取り組んだ問題の最終的な正答率、間違えた問題を解き直した回数、1問あたりの平均演習回数でそれぞれ捉え、あらかじめ設定した評価規準をもとに数値化し、最終的な評価を決定した。
生徒に対しては、評価規準を年度初めに明示した上で、定期的にフィードバックや個人面談などを実施。2023年度の2学期以降は、月に1回、生徒が自身の学習進度や取り組み状況が分かる詳細なデータを確認できる機会を設け、暫定的な評価をリアルタイムで把握できるようにした。
こうしたサポートを行うことで、生徒が自身の現状や課題を認識し、何をすべきかを考え、主体的に学習に取り組むよう促した。その結果、多くの生徒が学習評価に対して納得し、評価方法を意識した主体的な学習が促進された。

具体的には、調査対象者に対するアンケートで、「今の評価の計算方法は、あなたの主体的に学ぶ態度を適切に表現できていると思うか?」という質問に対する5段階評価で、57.1%が「とてもそう思う」、28.3%が「そう思う」と、合わせて85.4%が肯定的に回答。8割以上の生徒が、学習データを活用した主体的に学習に取り組む態度の評価が適切だと感じていることが分かった。
また、「評価方法を意識して学習に取り組んだか?」という質問に対しては、56.6%が「とてもそう思う」、22.6%が「そう思う」と、合わせて79.2%が肯定的に回答しており、約8割の生徒が評価方法を意識して主体的に学習に取り組んでいたと捉えることができる。
同アンケートは、2023年度の1学期末(2023年7月)と学年末(2024年3月)に、同じ質問項目を設けて実施。その2時点を比較したところ、継続的な定量評価や教員のサポートの工夫で、生徒の学習評価に対する納得度や、学習に対する意欲が調査期間内で明確に高まったことが分かった。

具体的には、「今の評価の計算方法は、あなたの主体的に学ぶ態度を適切に表現できていると思うか」という質問に対して、「とてもそう思う」もしくは「そう思う」と肯定的な回答をした生徒の割合が、1学期末は63.5%だったのが、学年末には85.4%に上昇。そのうち、「とてもそう思う」と回答した生徒は、1学期末には28.9%だったが、学期末には57.1%に大きく増加した。

また、「評価方法を意識して学習に取り組んだか?」という質問に対して、「とてもそう思う」もしくは「そう思う」と肯定的な回答をした生徒の割合は、1学期末に40.4%だったのが、学年末には79.2%に上昇。そのうち、「とてもそう思う」と回答した生徒は、1学期には19.3%だったが、学期末には56.6%と飛躍的に増加した。
これらの結果から、主体的に学習に取り組む態度を定量的に評価することの有効性が確認できた。
また、ヒアリング結果や調査期間内のスコアの変化から、「定量的な評価規準を採用すること」「評価方法やその評価方法に対する教員の想いを生徒に明確に伝えること」「評価規準を継続的に伝えること」「定期的に現在の評価の暫定値を生徒に示すこと」は、生徒の主体的に学習に取り組む態度の育成に有効であると推察される。
同社は、学習データの効果的な活用方法を紹介するオンラインセミナーを、6月12日に開催する。当日は、同社が新たに開発・リリースした「学習データレポート」機能の具体的な使用方法を説明するほか、今回の取り組みを2023年度に主導した與那嶺創教諭をゲスト講師に招き、教育現場の実態を踏まえた学習データの活用事例を紹介。学習データを評価に活用することの効果や有用性について考える。
【学習評価の概要】
調査対象期間:2023年4月〜2024年3月
調査対象:コザ高校の1〜3年生(226人)
対象科目:生物
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