2020年3月25日
親が思っている以上に子どもは「スマホルール」を意識 =セントラル警備保障調べ=
セントラル警備保障は24日、小学校高学年から高校生の子どもと親の合計700人を対象に実施した「親子間でのスマホ利用に関する調査」の結果をまとめ発表した。
同社は、JR東日本、都営交通、東京メトロの3社と共同で提供する、子ども見守りサービス「まもレール」の提供エリアを、4月1日から、JR東日本管内245駅に都営交通と東京メトロを加えた首都圏495駅に拡大する。今回の調査は、そのエリア拡大に先立って実施したもの。
調査結果によると、親と子どもそれぞれに、スマホ利用に関する親子間でのルールが設けられているかを質問したところ、「何らかのスマホルールがある」と回答した割合が、親では平均68.0%だったのに対し、子どもでは82.3%という結果になった。
特に中学生では、親が74.0%、子どもが92.0%と、14%もの差があった。スマホ利用に関して親が何気なく発言したことも、子どもは親子間での「ルール」として捉えることが多いのかもしれない。
具体的なルールとしては、親子ともに、「スマホを夜遅くまで使わない」、「スマホを長時間使わない」という回答が上位で、使用する時間を制限するケースが多いことが分かった。
親との間に設けられたスマホルールを破ったことがあるかどうか質問したところ、小学校高学年では47.3%が、中学生と高校生では6割以上が「何度もある」または「1度だけある」と回答。ルールは意識できていても、実際にルールを守るのはなかなか難しいようだ。
スマホ利用に関する親への不満について子どもに質問したところ、1位「もっと長時間使わせて欲しい」(34.0%)、2位「もっと信用して自由に使わせて欲しい」(31.0%)、「勝手にスマホを見ないで欲しい」(21.7%)という結果になった。特に、小中学生は、利用時間に関する不満が多い。
さらに、スマホ利用に関する親への不満を学年別にみると、学年が上がるにつれて多くの項目で割合は低下する傾向が見られた。
ただし、「帰宅時間などの連絡をしないと文句を言われる」、「しつこく連絡しないで欲しい」の2つだけは、学年が上がるにつれて割合が微増。学年が上がるにつれて、親とのスマホでのコミュニケーションについての不満が増えてくるようだ。
子どものスマホ利用に関して不安なことがあるかという質問に対して、「特にない」と答えた母親は15.0%だったのに対し、父親は30.5%と倍以上の割合となった。
母親と比べて父親の方が、子どものスマホ利用に関して楽観視する傾向がある。
具体的な不安の内容としては、「スマホ依存にならないか」45.3%が最も多く、次いで「知らない人とのトラブルに巻き込まれないか」30.0%と続いた。
この調査は、スマホを所持する小学校高学年から高校生の子を持つ首都圏在住の男女400人(小学校高学年の子を持つ父親・母親50人ずつ、中学生の子を持つ父親・母親75人ずつ、高校生の子を持つ父親・母親75人ずつ)と、スマホを所持する首都圏在住の小学校高学年から高校生の男女300人の合計700人を対象に、2月1日〜4日にかけて、ウェブアンケート方式で実施した。
「まもレール」は、子どもが交通系ICカード「Suica」、「PASMO」を使用して対象駅の自動改札機を通過すると、登録した保護者の携帯端末に、「利用駅」、「通過時刻」、ICカードの「チャージ残額」が通知されるサービス。
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