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2020年10月9日
スキャネット、大学の教員と学生間の双方向授業支援システム「Lectures」提供開始
スキャネットは7日、11月から、大阪電気通信大学との共同研究で開発した、教員と学生間の双方向授業支援システム「Lectures」の提供を開始すると発表した。
同システムは、「with コロナ」、「アフターコロナ」に対応した次世代オンライン授業を実現するもの。
現在の大学の講義は、1人の教員が複数の学生に対して行う「1対多」の講義形式が一般的。こうした形式の場合、学生は講義の内容が分からなくても、質問がしにくく、また質問することで講義が中断したり、他の学生に迷惑をかけるという遠慮から、きちんと理解していなくても質問せずに授業を終える傾向にある。
特に理系の大学においては、中規模クラスでの講義においては、その傾向が強く見られるという。こうした状況を受け、同社は、大阪電気通信大学と共同研究を行い、教員が各学生の理解度に合わせ講義を進めることができるよう「講義の見える化」を目指し、授業中の学生の理解度や集中度をリアルタイムで集計できるシステムを構築。そして、「教育の質の保証及び向上」に寄与する自己点検・評価、改善を実現。
データベースに同時にアクセスして教員・学生が「Lectures」に参加することができ、教員はWindowsやMacなどのパソコン機器を、学生はiOS、Android、Google Chromeなどの端末を使用して操作。それぞれの端末から今参加している講義の際中にログインすることで、学生が講義のわかりやすさ・面白さの状況を散布図に表し、視覚的に教員に知らせる「リアルタイム授業評価」、簡単な質問・アンケートから得た情報を収集可能な「クリッカー機能」、学生個人の質問や意見を先生に直接発信し、さらに匿名投稿もできる「コメント機能」を、リアルタイムに活用することが可能。
その他、「アンケート機能」、「授業参加状況確認」、「授業評価解析」等も搭載され、教員はそれぞれの機能を選択し、使用することが可能。そのため、実際の講義ではもちろん、新型コロナウイルスの影響でオンライン授業を実施している学校においても、同システムを導入することで授業の見える化を実現。
同社では、双方向授業支援システム「Lectures」を「Google Classroom」と連携させ、より質の高い講義の実現をサポート。大学での講義に留まらず、オンラインによる授業や教育現場の ICT 化が進む、小学校や中学校、高校に至るすべての教育機関での利用が可能。
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