2020年11月25日
小学生は「テレビ」・中高生は「サイト・アプリ」で情報収集 =栄光調査=
Z会グループの栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールは24日、小中高生のニュース・時事の情報収集に関する調査をインターネットを使って実施、結果を発表した。同調査は、小学1年生から高校3年生の子どもを持つ保護者859人の有効回答を得た。
保護者に、子どもが普段情報を得る際に利用しているメディアを聞いたところ、小学生、中高生ともに「テレビ」が最多だった。また、「ニュース系サイトやアプリ」を活用している中高生が70.5%、「SNS」を活用している中高生が55.9%で、どちらも前回調査よりも増えていた。中高生になると、小学生と比べてスマートフォンの所有率が高くなることもあり、「ニュース系サイトやアプリ」や「SNS」を情報源として利用していると考えられる。
子どもが情報を得るときに最も利用しているメディアとして、小学生の7割以上が「テレビ」からの情報収集が中心であることが分かった。中高生では、前回調査で最も多かった「テレビ」が46.3%から31.7%に減少した。一方で、今回最も多かった「ニュース系サイトやアプリ」は29.0%が37.6%、「SNS」も16.3%が23.4%と、増加傾向がみられた。 テレビのニュース番組や情報番組について、子どもがどのくらいの頻度で見ているかに対しては、小学生保護者の55.4%、中高生保護者の55.7%が「ほぼ毎日」と回答した。
こども新聞を購読している家庭に、子どもがどのくらいの頻度でこども新聞を読んでいるかを聞いたところ、64.0%が「ほぼ毎日/毎号」読んでいると回答。また、「時々読んでいる」と回答した家庭も28.0%だった。こども新聞を購読している家庭では、9割以上という高い割合で、子どもがこども新聞を読んでいることが分かった。
家庭の中で、ニュースや時事について話題にすることがあるかという問いには、全家庭の95.6%が「ある」と回答した。そのうち、ニュースや時事についてどのくらいの頻度で子どもと話をしているかを聞いたところ、最も多かったのは「週に数回程度」で55.3%、次いで「毎日」が33.2%だった。
保護者に、子どもがニュースや時事に触れることで期待することを聞いたところ、小学生保護者、中高生保護者とも、「世の中の出来事に関心を持つことができる」が最も多く、次いで「幅広い知識や情報が得られる」が多かった。小学生保護者と中高生保護者を比較すると、小学生では「語彙力を身に付けることができる」「受験勉強に役立つ」など、勉強や入試への効果を期待していることが分かった。一方中高生では、「子どもの進路や将来の職業選択に役立つ」「情報の選択・活用能力(情報リテラシー)が身に付く」など、将来に活かせることを期待していることが分かった。
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