2021年3月4日
日本IBM、福井大学病院が総合医療情報システムをIBM Cloudに移行
福井大学医学部附属病院(福井大学病院)と日本アイ・ビー・エムは2日、福井大学病院の総合医療情報システムを刷新し、その中核となる電子カルテシステム「IBM CIS+(Clinical Information System)ソリューション(CIS)」をハイブリッドクラウド環境で、IBMのパブリッククラウドである「IBM Cloud」に移行することを発表した。
同システムの本番利用の開始は4月を予定しており、国立大学病院の病院情報システムにおけるパブリッククラウドの活用は、国内初の取り組み。
福井大学病院では「最新・最適な医療を安心と信頼の下で」という基本理念のもと、県内唯一の特定機能病院として、患者および家族の思いに寄り添いながら、最先端医療の研究・開発・実践を推進。そのため、医師や看護師を中心とした医療従事者が患者と向き合うコアの業務に注力できるよう、デジタル化を推進してきた。福井大学病院は、さらなるデジタル・トランスフォーメーションの加速を目指してクラウド活用を進めるにあたり、医療データを扱うシステム基盤としての高度なセキュリティーや、高可用な基盤を構築するため、ハイブリッドクラウド戦略を取り入れたという。
CISは、医師、看護師、薬剤師、放射線技師、栄養士などの医療従事者が、職種の枠を超えて効果的に医療情報を共有することで、チーム医療推進による診療の質向上を目指した統合医療情報システム。また、基盤として採用されたIBM Cloudは、業界で最も強力なクラウド向け商用最先端暗号化方式である「Keep Your Own Key(KYOK)」機能によってサポートされた高度なセキュリティーを兼ね備え、医療業界におけるクラウドサービスの利活用におけるガイドラインにも対応している。それにより、最新技術を迅速に取り入れたり、必要な時に必要な分だけリソースを調達できるといったコスト最適化とイノベーションの促進などのクラウド化のメリットと高度なセキュリティーの両立が可能に。
総合医療情報システムは、積極的なシステムのクラウド化という方針に基づき、CISをIBM Cloudに移行するとともに、放射線画像データのような高解像度かつ大容量のデータを利用するシステムについては既存のオンプレミス環境を利用するなど、適材適所の環境を生かしたハイブリッドクラウド。これにより、IBM Cloudの特長である高度なクラウド・セキュリティーと計算環境、拡張性や耐久性の高いストレージサービス、AIやIoTといった先端技術を利用できることと、IBM Power System を含む既存のオンプレミス環境の安定性の両立を可能にした。
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