2021年6月2日
1人1台端末の配布が公立高校の約7割で未開始 =Studyplus調べ=
学習記録SNS「Studyplus」を運営するスタディプラスは、全国の高等学校の教科主任を対象に「1人1台端末」の整備状況やデジタル教材の導入状況に関するアンケート調査を実施し、1日にその結果を公表した。
調査は4月23日~5月7日に行われ、2048件の有効回答を得た。それによると、公立高校では約7割が「1人1台配布していない」と回答した一方、私立高校では「1人1台配布していない」との回答は36%で、公立と私立の間で明らかな差が見られた。また、私立を含めた全体でも「高校1~3の全学年に1人1台配布済み」との回答は2割未満にとどまり、現時点では高校での1人1台環境の実現はまだ遠いことが明らかとなった。
1人1台端末を配布している場合の費用負担について訊ねたところ、公立高校では64%が「設置自治体負担」、3割が「保護者負担」となり、都道府県ごとの方針によって負担者が分かれていた。私立の場合はほぼすべてが保護者負担となっていた。
また機種については、公立高校ではChromebookやSurfaceなどのWindows端末が多い一方、私立ではiPadが多くの割合を占め、ここでも公立・私立で異なる傾向が見られた。
その他、調査では「配布端末を生徒は毎日持ち帰るのか」「都道府県ごとのICT整備状況の違い」「デジタル教材の検討状況」などについても結果を公表している。
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