2021年8月6日
「10年後の日本」が不安 中学生62.0%、高校生68.9% =ソニー生命調べ=
ソニー生命保険は5日、全国の中高生1000人を対象に実施した、「中高生が思い描く将来についての意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、自身の将来(1年後、3年後、10年後)について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているか聞いたところ、中学生では、「明るい(計)」(「明るい」と「どちらかといえば明るい」の合計、以下同様)は、「1年後の自分」では62.5%、「3年後」では56.5%、「10年後」では54.5%だった。
一方、「不安(計)」(「不安」と「どちらかといえば不安」の合計、以下同様)は、「1年後の自分」では37.5%、「3年後」は43.5%、「10年後」では45.5%。中学生の半数近くが、10年後という未来を生きる自分の姿を思い浮かべた際に、明るい見通しをもてず不安にかられるようだ。
高校生についてみると、「明るい(計)」は、「1年後の自分」では52.9%、「3年後」では51.4%、「10年後」では51.6%。また、「不安(計)」は、「1年後の自分」では47.1%、「3年後」では48.6%、「10年後」では48.4%。
高校生の約半数が、1年後や3年後という近い将来にさえ確かな見通しをもてず、不安を感じているようだ。
10年後の日本や世界について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているか聞いたところ、中学生では、「不安(計)」は、「10年後の日本」では62.0%、「10年後の世界」では62.5%だった。10年後の日本や10年後の世界に対し、悲観的なイメージを抱いている中学生が多かった。
高校生では、「不安(計)」は、「10年後の日本」では68.9%、「10年後の世界」では65.0%。高校生は、中学生よりも不安を抱く割合はさらに高く、日本の近未来に対し明るい見通しをもてない高校生は約7割に上る実情が明らかになった。
「幸せ」について2つの例を提示し、自身の考えがそれぞれどちらに近いか聞いたところ、仕事に関しては、「安定した仕事に就いている」と「好きなことを仕事にしている」のどちらが幸せだと思うかでは、中学生、高校生とも「好きなことを仕事にしている(計)」(中学生62.0%、高校生54.1%)が多数派だった。
「給料は高いけれど、残業時間が長い会社で働いている」と「給料は低いけれど、残業時間が短い会社で働いている」では、中学生、高校生とも「給料は高いけれど、残業時間が長い会社で働いている(計)」(中学生55.5%、高校生53.4%)が多数派だった。
次に、将来なりたい職業を聞いたところ、中学生は、男子中学生では1位「YouTuberなどの動画投稿者」23.0%、2位「プロeスポーツプレイヤー」17.0%、3位「社長などの会社経営者・起業家」15.0%、4位「ITエンジニア・プログラマー」13.0%、5位「ゲーム実況者」12.0%だった。
女子中学生では1位「歌手・俳優・声優などの芸能人」17.0%、2位「YouTuberなどの動画投稿者」16.0%、3位「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」「美容師」いずれも14.0%、5位「ボカロP(音声合成ソフト楽曲のクリエイター)」「デザイナー(ファッション・インテリアなど)」いずれも11.0%だった。
2019年の調査結果と比較すると、男子中学生ではTOP2「YouTuberなどの動画投稿者」「プロeスポーツプレイヤー」は変化がなく、「ゲーム実況者」が新たにTOP5入りした。
他方、女子中学生では1位「歌手・俳優・声優などの芸能人」は変化がなく、「YouTuberなどの動画投稿者」が7位から2位に大幅上昇したほか、「ボカロP(音声合成ソフト楽曲のクリエイター)」が新たにTOP5に入った。
高校生についてみると、男子高校生では1位「YouTuberなどの動画投稿者」15.3%、2位「社長などの会社経営者・起業家」13.5%、3位「ITエンジニア・プログラマー」13.3%、4位「公務員」12.0%、5位「教師・教員」9.5%だった。
女子高校生では、1位「公務員」「看護師」いずれも11.5%、3位「教師・教員」「歌手・俳優・声優などの芸能人」いずれも10.3%、5位「保育士・幼稚園教諭」9.8%。
2019年の調査結果と比較すると、男子高校生では2019年調査で3位だった「YouTuberなどの動画投稿者」が1位となったほか、「公務員」が2019年調査6位→今回調査4位、「教師・教員」が2019年調査8位→今回調査5位と順位を上げた。
今回で3回目となるこの調査は、全国の中高生を対象に、6月9日~17日の9日間、インターネットリサーチで実施。有効サンプルは1000人(中学生200人、高校生800人)。
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