2021年8月19日
先生の仕事のイメージ、小学生「子どものためになる」中学生「苦労が多い」=キッズ@nifty調べ=
ニフティは18日、同社の子ども向けサイト「キッズ@nifty」が、小中学生を中心とした子どもたち4481人を対象に実施した、「先生に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、小中学生の7割以上(74%)が「好きな先生や尊敬する先生がいる」と回答。好きなところは「話がおもしろい」(72%)や「授業が分かりやすい」(68%)、「ほめてくれる」(56%)などが挙げられた。その他では、「やさしい」「かわいい、かっこいい」という回答もあった。
先生という仕事のイメージを聞いたところ、「働く時間が長い」(小学生46%、中学生51%)、「苦労が多い」(同42%、52%)、「責任が重い」(同43%、49%)が上位だった。
教員の長時間労働は社会的にも問題になっており、文部科学省でも学校での働き方改革について取り組みを進めているが、今回の調査では、先生の仕事に対してネガティブなイメージを持っている子どもたちが多くいることが分かった。
先生の仕事のイメージは、小学生では「子どものためになる」(48%)という回答がトップだったが、中学生では「苦労が多い」(52%)が最も多かった。中学生の方が、先生の仕事に対してより大変そうなイメージを持っているようだ。
その他の回答の中にも、「給料が少ない」「ブラック」といったコメントが見られ、先生は大変な仕事という印象を持っている子どもたちがいることが分かった。
もし自分が先生になるなら一番大切にしたいことは何かを聞いたところ、「生徒の話をよく聞くこと」(小学生25%、中学生33%)という意見が最も多かった。
2番目に多かったのは、中学生は「生徒からたよりにされること」(24%)で、小学生は「わかりやすい授業をすること」(22%)だった。
これまでに先生に相談に乗ってもらったことはあるか、との質問には、半数以上(56%)の小中生が「相談に乗ってもらった経験がある」と回答したが、中学生の方がやや高い割合だった。
先生に相談した内容で最も多かったのは「友だちのこと」(63%)で、次に多かったのが「勉強のこと」(32%)。中学生では「習い事・部活のこと」の割合も多かった。その他では、「いじめのこと」や「体や体調のこと」といった回答も見られた。
また、相談に乗ってもらったことがない小中生にその理由を聞いたところ、「相談したいことがない」(51%)に続き、「信用できない」(34%)、「先生の反応がこわくて相談できない」(29%)との回答が上位だった。
その他の回答の中にも、「親に言われそう」という理由が見られ、相談したいことがあっても、周囲に知られてしまうのが怖くて話せない子どもたちもいる様子が伺えた。
この調査は、小中学生を中心とした子どもたち4481人を対象に、7月1日~31日にかけて実施。好きな先生や尊敬している先生はいるか、先生に相談に乗ってもらったことがあるか、先生の仕事のイメージなど9項目についてアンケートをとった。
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