2021年8月20日
日本医療大学、AIを活用した動画認識技術によるオンライン学内臨床実習教育を開始
オークネットは19日、医療従事者教育における産学連携として、リアルタイムモザイク「LiveMasq(ライブマスク)」を日本医療大学へ導入し、連携第1弾となるオンライン学内臨床実習教育を実施したと明らかにした。
LiveMasqは、撮影しながら特定の人物以外に顔モザイクをかけるiOSアプリ。ディープラーニングを活用した人物動画認識技術で、動画に映る複数の人物を自動トラッキングしてモザイク処理する。人間の骨組みや上半身を認識した上で顔の位置を推定する技術を実装することで、開発段階では困難だったマスクをした顔にモザイクをかけることも可能とした。
今回は、日本医療大学のリハビリテーション学部作業療法学専攻4年生22名・教員3名と、札幌市内の病院の臨床実習教育者1名・患者2名が参加し、遠隔会議システムを使って同病院と日本医療大学をオンラインで接続し、ライブ映像で臨床場面を見学、その後リハビリテーション現場の模倣および実施段階を実習した。
ライブ映像はLiveMasqによって患者の顔に持続的にモザイクがかけられ、個人情報を保護する。その際、事前登録した臨床実習教育者の顔にモザイク処理はされない。映像だけでなく音声のやりとりも行われるため、臨床実習教育者の患者に対する解説や学生との質疑応答など、臨場感のある学びの機会が提供された。
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