2022年1月13日
受験時の腹痛・下痢、3人に1人が経験するも約80%が「相談できずに我慢」=ウンログ調べ=
ウンログは12日、同社のうんち記録アプリ「ウンログ」ユーザーの男女3000人を対象に実施した、「入学試験とお腹の悩みに関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、大学入試で病気や障害によって試験会場で様々な配慮を受けることができる「受験上の配慮」の存在について聞いたところ、85%が存在を「知らない」と回答。「知っている」は15%だけで、そのうち実際の利用者は1%未満だった。
受験をしたことがある人のうち、3人に1人に当たる31.7%が「受験期にお腹の悩みがあった」と回答。具体的な悩みは、「腹痛」59.2%と「下痢」54.6%の割合が多く、過敏性腸症候群(IBS)と回答した人は18.5%だった。
お腹の悩みがあったと回答した人に、どのように対策したかを聞いたところ、「特に対策せずに我慢した」38.4%が最も多く、以下、「お腹を温める」38.2%、「薬を飲む」32.5%、「お腹をマッサージする」24.5%などが続いた。
「受験会場でお腹の薬を使ったか?」と聞いたところ、34.1%が「使った」と回答。そのうちの約半数にのぼる50.1%が「下剤の薬」を使用したと答えた。
また、「受験期にお腹の悩みを相談したか?」と尋ねたところ、約80%が「相談しなかった・相談できなかった」と回答したが、中でも54.1%にのぼる半数以上が「相談できる場所や相手がいなかった」と答えた。周囲に「相談した」のは21.0%にとどまった。
相談できなかった理由を聞いたところ、「諦めてしまった」86.7%が最も多く、「恥ずかしい」34.6%という理由も割合が高かった。排便やお腹の悩みについては、心理的ハードルが高く、周囲に相談できなかった人も多くいることが分かった。
一方で、「相談した」と回答した人の相談相手は、「親」が90.6%で最も多く、「学校の先生」は3.1%にとどまっている。
「お腹の悩みに対して、学校生活で配慮の実態があったか?」を聞いたところ、「配慮があった」と答えたのは8%にとどまった。具体的な配慮の内容として最も多かったのは「授業中にトイレに行って良い」40%だった。
「過敏性腸症候群」について質問したところ、認知度は85%と比較的高く、4人に1人は「具体的な症状も知っている」と回答。一方で、60.1%は「名前は知っているが、具体的な症状や対策は分からない」と回答した。
病名は知っているものの、多くの人は有病者に対してどのような配慮を行うべきなのか分からない、という現実が見えてきた。
また、「過敏性腸症候群と診断されたり、疑いがあるかどうか」を聞いたところ、「確定診断されている」と回答したのは5.9%で、「検査はしていないが疑いがあると言われている」が6.2%と、12.1%は病院を受診していることが分かった。
一方で、1/4をしめる26.7%が「病院受診はしていないがおそらくそうだと思う」と回答しており、何らかの悩みを抱えたままにしている実態が浮き彫りになった。
「全く疑いはない」61.2%と回答した人でも、半数に近い42.3%が通勤中、会議前、ストレスなどで「お腹の調子が悪くなることがある」と答えており、過敏性腸症候群を疑うほどではないにしても、お腹の悩みを抱えていることが分かった。
この調査は、「ウンログアプリ」を利用している全国の10〜60代の男女3000人を対象に、2021年12月29日〜2022年1月5日にかけて、インターネットで実施した。
関連URL
最新ニュース
- iTeachers TV Vol.349 日本大学櫻丘高等学校 田中忠司 先生(前編)を公開(2023年2月8日)
- 親の9割以上が「教育でのメタバース活用に期待」するも不安も =イー・ラーニング研究所=(2023年2月8日)
- 中小企業の9割以上が「社員教育・研修の重要度」の高まりを実感 =給与アップ研究所調べ=(2023年2月8日)
- 通信制高校の印象、50代以上の世代で大きく改善 =通信制高校ナビ調べ=(2023年2月8日)
- 親が子どもの考えを理解したい理由は「子どもと楽しく過ごしたいから」 =Nanea調べ=(2023年2月8日)
- 名古屋国際工科専門職大学、AIコミュニケーションロボットの実証実験を実施(2023年2月8日)
- iU、実践的IT教育シンポジウムで「専門職大学における臨地実務実習の設計と実践」発表(2023年2月8日)
- 青梅こども未来、IoTブロック「MESH」を使った小学生イベントの模様を公表(2023年2月8日)
- ○(maru)、メタバース情報工学学校のWeb出願の受付を開始(2023年2月8日)
- 神山まるごと高専、中2生対象「体験授業イベントツアー」全国6都市で開催(2023年2月8日)