2022年4月13日
大学生の就活 企業選びは「企業規模ではなく仕事内容」=ガロア調べ=
ガロアは12日、全国の4年制・短大・専門学校の学生計455人を対象に実施した、「就職活動・企業選びの実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、現在の就活状況を聞いたところ、「就活を終えている」が10%、「就活中」が14%、「これから就活する」が75%という結果になった。そのほか、「大学院に進む」や「自身で起業する」、「まだ進路がわからない」といった回答も寄せられた。
「就活の企業選びで重視すること」を聞いたところ、「会社の雰囲気や価値観が合う」「社長や社員の人柄が良い」「ワークライフバランスがとれる」の3項目の回答が多かった。
「企業の規模についてどう考えるか」を尋ねたところ、企業規模ではなく仕事内容が大きな判断軸になっていることが分かった。中でも、「やりたい仕事ができるなら大企業がよい」が38%、「やりたい仕事ができるなら中堅・中小企業でもよい」が31%だった。
「とにもかくにも大企業が1番」といった雰囲気は感じられなかった。中小企業はネームバリューに左右されず優秀な人材を集めることができるが、大企業はネームバリューに頼らない採用施策を考えていく必要がある。
「大手企業の魅力」を聞いたところ、安定性や待遇の良さを挙げる大学生が多く、とくに「社会的信用度が高い」69%が最も多かった。中小企業にもスポットライトが当たりやすい時代ではあるが、同じ業務内容であれば安定性があり、なおかつ待遇の良い大企業を選びたいと大学生は考えているようだ。
一方、「中堅・中小企業の魅力」を聞いたところ、「社内のコミュニケーションの取りやすさ」という意見が多かった。個人の意見が尊重され、風通しの良い企業であることが、現在の就活生にとって大きな魅力となるようだ。
また、「スタートアップ企業・ベンチャー企業の魅力」については、「上昇志向が高い空間で働けること」や「将来的に起業を考えており、ノウハウを学びたい」といった回答が多い。
次に、「どのような働き方ができる会社に魅力を感じるか」を聞いたところ、「フレックス制や時間単位有給で働くことができる」91%や、「リモートワーク・遠隔地勤務が可能」84%が、理想の条件であると回答する学生が多く見受けられた。
リモートワークでの出勤が理想的な条件と回答した学生に、「出社の頻度はどれくらいが望ましいか」を聞いたところ、「週2・3回」72%がダントツで多かった。
「35歳くらいになったとき、いくら稼いでいれば良いと考えるか」と尋ねたところ、「500〜700万円」と「700〜1000万円」という意見が同率(26%)で最多だった。
「新型コロナの流行以降、就活の企業選びや働くことに対する考え方が変わったか」を尋ねたところ、「変わった」が43%、「変わらない」が57%という結果になった。
具体的な変化を聞いたところ、「業界の安定性を意識するようになった」「将来性(ITやDX)を重視するようになった」「オンライン面接が増えた」「競争率が上がったように思える」「リモートワークできる会社かどうかが選定基準に入った」「都会だけでなく田舎での就職も視野に入れるようになった」などの声が寄せられた。
この調査は、同社の大学生専門の協賛プラットフォーム「ガクセイ協賛」に登録する全国約600の学校の学生を対象に、3月9日~17日にかけて、インターネットで実施。有効回答数は、4年制・短期大学・専門学校を含む学生455人。
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