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2022年4月15日

みんなのコード×宮城教育大附属小、「コンピュータサイエンス教育」実証研究の報告書を発表

みんなのコードは14日、宮城教育大学附属小学校と共同で実施している、「コンピュータサイエンス(CS)教育」の授業の実践・研究・カリキュラム開発を行う「実証研究プロジェクト」の2021年度の報告書を発表した。

同実証研究の2年目となる2021年度は、同小の教諭が、プロジェクトにさらに関われるような取り組みを実施。具体的には、学校内の組織体制の充実を図り、年3回の全体会とコンピュータサイエンス研究全体会を開催した。

また、各学年とも年間10時間のコンピュータサイエンスの授業を実施し、2020年度実施した授業のアップデートに加えて、2021年度は新たな実践内容を追加した。

2年生「つながるコンピュータ」の中では、2020年度の実践を再考し、新しいチャレンジをした。

2021年度の実践では、新たに校内のWi-Fiのつながりやすさを調査する活動を設定。その後の学習の中で、子どもがアクセスポイントの存在に自然に目を向け、ネットワークのつながりに気づく姿が見られた。

4年生「入力した情報のゆくえ」の中では、インターネット上で入力した情報がその後どのように扱われるのかを体験的に捉える教材を使って授業を実施。

生徒たちは「言われたとおりに入力する」という行動から、何が個人情報に当たるのかを考え、本当に入力してよいのか立ち止まって考えたりすることを学んだ。

「安全なサイトとそうでないサイトをどう見分けるのか」というコンピュータサイエンス的な問いにつながったことは、大きな成果だったという。

また、6年生「AIってなんだろう」の中では、身近にあるテクノロジーの仕組みを学習。学びを通して、コンピュータの良さを実感し、コンピュータをどのような場面で生かすことができるかを学んだ。

授業の後には、学校内でどんな問題があるかを生徒たちが自ら考え、AIを使ったプログラミングを図書室の整理で生かせないか、学んだことを主体的に試そうとする生徒たちの姿を見ることができた。

なお、2022年度は、より多くの人に小学校段階からコンピュータサイエンスを扱う価値と具体的な授業事例を伝えるために、年3回実施する全体会の内容の他校への展開、コンピュータサイエンス研究会を広く公開することを予定している。

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「報告書」の詳細

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