2022年5月13日
2023年卒大学生、4月末時点の内々定率は47.3%で引き続き高水準=マイナビ調べ=
マイナビは12日、2023年卒業予定の全国の大学生・大学院生計5483人を対象に実施した、「2023年卒大学生 活動実態調査(4月)」の結果をまとめ発表した。
それによると、2023年卒業予定の大学生・大学院生の4月末時点での内々定率は47.3%(前年比6.4pt増)、平均内々定保有社数は1.9社(前年比0.2社増)で、企業の採用意欲の高さなどに伴い、3月に引き続き高い水準を維持していた。
「現在最も注力していること」を聞いたところ、3月は「エントリーシート提出」だったのに対し、4月は「面接」が最多となっており、3月から4月にかけて選考が進んでいる様子がうかがえる。
「就活で大学の成績が評価されたと感じるか」と聞いたところ、17.7%の学生が「はい」と回答。
また、「学生の学業成績を企業が採用活動に用いるとしたら、どのように感じるか」と尋ねたところ、「利用してほしい」との回答が最も多く67.9%(「大いに利用してほしい」と「どちらかというと利用してほしい」の合計)だった。
その理由としては、「学業に注力した点を評価して欲しい」や「コロナ禍でガクチカを用意することができない分、努力を証明するものとして学業成績を用いて欲しい」などの声が寄せられた。学業への取り組みを評価してもらうことに対して、好意的にとらえている学生も多いようだ。
また、一般的な会社員の給与について知っているものを聞いたところ、「額面の支給額から、税金と社会保険料などを差し引いたものが手取りになる」ことを知っている学生は87.8%だった。
一方で、「民間の保険(生命保険、火災保険など)に加入して支払った保険料の一部は、年末調整で還付される」は20.1%、「社会保険料は、3月~5月の給与等支給額によって決定される」は12.9%と低く、給料に関する知識についてバラつきがあることが分かった。
就職する企業にあったら嬉しい福利厚生について聞いたところ、最も多かったのは「休暇制度(特別休暇、リフレッシュ休暇、介護・看護休暇など)」で81.0%だった。
休暇などのワークライフバランスの充実や自身の生活の負担を一部軽減してくれるような、生活に密接する制度が上位に並んだが、一方で、「レクリエーション(社員旅行、懇親会、部活動、レジャー施設などの利用補助など)」や「保養所」など、従来の福利厚生のイメージとして定番の項目は比較的に低い数値だった。
この調査は、「マイナビ2023」の会員で、2023年3月卒業見込みの全国の大学生と大学院生を対象に、4月24日~30日にかけて、WEBアンケートの形で実施した。有効回答数は5483人(文系男子1108人、理系男子865人、文系女子2450人、理系女子1060人)。
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