- トップ
- 企業・教材・サービス
- すららネット、フィリピンの貧困層の子どもに「e-learning」提供し学力を向上
2022年6月13日
すららネット、フィリピンの貧困層の子どもに「e-learning」提供し学力を向上
すららネットは10日、フィリピンのNPO「ソルト・パヤタス」が貧困層の中高生を対象にインターネットカフェを活用して行う学習支援プロジェクトに参画し、同社の算数e-ラーニング「Surala Ninja!」を提供したと発表した。
新型コロナの感染拡大で、フィリピンでは長期間の休校や一部のみ対面授業の状態が続いており、特に経済的に困難な状況に置かれ、デジタルデバイスやインターネットへのアクセスに恵まれない貧困地域の子どもは、学習の機会を失い、学習進度が大きく遅れている。
同NPOのプロジェクトは、「公益信託今井記念海外協力基金」の助成金事業の採択を受け、フィリピンの最貧困地域の1つであるカシグラハン地域(マニラ近郊)で、5カ所のインターネットカフェのコミュニティを活用した中高生向けの学習支援を展開している。
「Surala Ninja!」を活用したデジタル授業もその一旦を担っており、インターネットカフェのオーナーと協力しながら、現地の大学生などがファシリテーターとして子ども達の学びをサポート。
新型コロナの影響で、プロジェクト開始が当初より4カ月遅れたが、2021年10月から、現地のファシリテーターのサポートの下、プロジェクトを開始。途中、ロックダウンや行動制限による中断もはさみながら、学習を継続している。
プロジェクト第1期の終盤時には、子どものモチベーションを向上させ、学習量を上げることを目的に100ユニット以上の学習クリアを目指すなどのチャレンジ・イベントを行い、今年5月7日には目標を達成した子ども達への表彰式も実施した。
生徒の学力向上の成果も現れ始めており、算数の基礎学力を図るテストをプロジェクト開始時の10月と年度末の3月末に実施した結果を分析したところ、特に開始時のスコアが低かった子どもの中で顕著にスコアが向上。
習得の目安となる正答率80%以上に到達した子どもの割合が、50%以上にのぼることが確認できた。特に、引き算と割り算分野は、多くの子どもの苦手分野であることから集中的に学習した結果、各分野での正答率も20ポイント向上したという。
「Surala Ninja!」は、海外版として小学生向けに開発された、インタラクティブなアニメーションを通じて加減乗除の4則計算を楽しく学べる e ラーニングシステム。現在、スリランカ向けのシンハラ語版、インドネシア向けのインドネシア語版、また、主にインドやフィリピンで活用されている英語版がある。
関連URL
最新ニュース
- みんがく、自治体向け「無償スタート応援!教育特化型の生成AI活用キャンペーン」開始(2025年3月14日)
- 教育ネット、タイピング大会 実証自治体を限定10自治体募集(2025年3月14日)
- アローリンク、長野県が「Liny」を活用し「ながの子育て家庭優待パスポート」をリニューアル(2025年3月14日)
- ChatGPTなどの対話型生成AI、「学校で利用したことがある」小学生は16.8%、高校生は27.7% =学研調べ=(2025年3月14日)
- 6割強の親が「老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい」と回答 =ソニー生命調べ=(2025年3月14日)
- 「大人になって学んでおけばよかった」No.1は「金融知識」 =日本こどもの生き抜く力育成協会調べ=(2025年3月14日)
- 通信制高校の選択、約6割は子供自身の意思で進学を決定 =ウェブクルー調べ=(2025年3月14日)
- 放課後NPOアフタースクール、「共働き世帯の小学生の放課後の過ごし方」調査結果(2025年3月14日)
- サイボウズ、ソーシャルデザインラボ「不登校・行き渋りに関するインタビュー調査」(2025年3月14日)
- キズキ、「不登校保護者の夫婦関係」のアンケートを実施(2025年3月14日)