2022年10月12日
「社会人の学び」、若手社員の約7割が「必要」と回答も、多くが「学びの迷子」に=グロービス調べ=
グロービスは11日、同社の学習サービス「GLOBIS 学び放題」が、宮城・東京・愛知・大阪・福岡在住の20~34歳の若手社会人を対象に実施した、「社会人の学びに関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「社会人も学びの必要性を感じたことがあるか」との問いに、全体の約7割(69.1%)が「学ぶ必要がある」と答えたが、そのうち約6割(58.3%)は「必要な学びを実践できていない」と回答。多くの若手社会人が、学びの必要性を感じつつも、実際には取り組めていないことが分かった。
「学びを実践できていないと感じる理由」について聞いたところ、「時間がないから」と「お金がないから」を除くと、「自分にとって必要な学びが分からない」34.8%が最も多かった。
また、その中で「現在の状態に、不安や焦りを感じるか」と尋ねたところ、69.1%が「焦りや不安を感じる」と回答。多くの若者が、何を学んだらよいか分からない「学びの迷子」状態であること、その状況に不安や焦りを感じていることが分かった。
また、「学びに関して気になった言葉」を聞いたところ、「学び直し」28.3%が1位で、次いで「リカレント教育」18.4%が2位だった。
「学びに関する情報が多いことをどう思うか」と聞いたところ、「何を優先していいかが分かりづらい」が35.3%、「情報が多すぎて理解が追いつかない」が31.3%で、焦りが感じられる結果となった。
また、「学びを義務だと思うか、権利だと感じるか」と質問したところ、61.6%が「権利」と回答し、「義務」は38.4%だった。
学ぶ理由として目立った特徴は、「義務」と回答した若手社会人は、「権利」と回答した若手社会人と比較して、「自身の所属するチームや組織に貢献するため」が16.6ポイント、「世の中の役に立つため」が8.9ポイント上回るなど、「世の中のため・周囲のため」に学ぶ傾向が見られた。
一方、「権利」と回答した若手社会人は、「仕事でできることを増やすため」「教養を深めるため」という回答が多かった。世の中や周囲のために学ぶべきと考えている社会人は学びを「義務」と捉え、自分自身のために学びたいと考えている社会人は「権利」と捉える傾向が見られた。
この調査は、宮城・東京・愛知・大阪・福岡在住の20~34歳の社会人(会社員・団体職員など、パート・アルバイトは除く)を対象に、9月15日~21日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は750人。
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