2022年11月17日
若手社会人の2人に1人が「今後のキャリアプランを描けていない」と回答=グロービス調べ=
グロービスは16日、同社の学習サービス「GLOBIS学び放題」が、20~34歳の若手社会人750人を対象に実施した、「若手社員のキャリア観に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「現在のキャリアに満足しているか」を聞いたところ、47.9%が「満足している」と回答。「満足していない」は52.1%だった。
また、若手社会人の約6割(61.5%)が、新卒入社した際に、入社前と比較して「ギャップを感じた」と回答。「具体的にギャップを感じた事柄」については、「業務内容」49.7%、「働き方」45.6%、「人間関係」35.1%、「給与」32.3%などだった。
「入社後、ギャップを感じた事柄は現在どのように変化したか」を聞いたところ、「諦めた」が34.5%、「継続して不満・課題感を持っている」が17.6%と、約半数の若手社会人がギャップを解消できずにいることが分かった。
現在のキャリアに「満足している」と回答した人と、「満足していない」と回答した人に、それぞれギャップの解消のために行ったことを尋ねると、「会社・業務についての理解を深めるように努めた」、「仕事上の人間関係を良好にすることに努めた」、「視野を広げるための情報収集を行った」などの項目が、現状のキャリアに満足していると回答した人の方が上回り、自発的なアクションを取っていることが分かった。
「現在の仕事に対するスタンス」について尋ねたところ、約半数(52.1%)が「決められた必要最低限の業務しか行いたくない」と回答したが、入社後ギャップを解消するために自発的に行動をしなかった人にこの傾向が強く見られた。
入社後ギャップ解消のために、自発的な行動をした人としなかった人では、現在の仕事に対するスタンスに差があり、自発的な行動をしなかった人には、仕事に対する「静かな退職」の傾向が見られた。
「静かな退職」(Quiet Quitting)は、「必要以上に一生懸命働くのをやめること」を指す新語で、コロナ禍を経て近年、米国や中国などで若い世代を中心に広がりつつある考え方。
また、「今後のキャリアプランを持っているか」を聞いたところ、約2人に1人(46.4%)が「持っていない」と回答。その理由については、「やりたいことがないから」33.1%、「モチベーションが上がらないから」28.9%といった回答が上位に入った。
「今後のキャリアプランを持っていない、どちらかと言うと持っていない」と回答した人に、「キャリアプランを持つために何をすればよいのか分かっているか」と尋ねたところ、9割以上(90.8%)が「分かっていない」と回答した。
一方、「キャリアプランを持っている」と答えた人に、キャリアプラン実現のためにしていることを尋ねると、「専門的な知識・スキルを学ぶ(特定の業界知識の獲得、特定ツールの習得など)」32.8%、「人的ネットワークを広げる」30.7%といった回答が上位にランクイン。
また、「将来のキャリアに期待を持っているか」と質問したところ、約4割(40.1%)が「期待を持っている」、約6割(59.8%)が「期待を持っていない」と回答した。
将来のキャリアに期待を持っている人に理由を尋ねると、「自分の成長を実感しているから」39.5%、「やりたいこと・目標があるから」37.9%といった回答が上位にランクイン。
一方、将来のキャリアに期待を持っていない人に理由を尋ねると、「やりたいこと・目標がないから」36.1%、「これまでに成長をあまり実感していないから」16.9%が上位に入った。
この結果を詳しくみると、キャリアプランを持っている人の約7割(72.4%)が「将来のキャリアに期待を持っている」と回答。一方、キャリアプランを持っていない人の約9割(87.8%)が「将来のキャリアに期待を持っていない」と答えている。
この調査は、宮城・東京・愛知・大阪・福岡の20~34歳の会社員・団体職員など(パート・アルバイトは除く)を対象に、10月21日~24日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は750人。
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