2022年11月25日
Sensor Tower、「2022年世界の教育アプリ市場インサイト」レポートを公開
Sensor Towerは24日、全世界のモバイル教育アプリの現状を紹介・分析したレポート「2022年世界の教育アプリ市場インサイト」を公開した。
それによると、新型コロナの影響で、程度の差こそあるものの、世界的にオフライン教育が制限されたことが教育アプリ(特にオンライン教育アプリ)のダウンロード数の大幅な増加につながった。
データによると、2020年世界の教育アプリダウンロード数は39億回で、2019年から40.8%増加。2021年以降、教育アプリのダウンロード数はやや減少しているものの、新型コロナ流行前の水準を大きく上回っている。
2022年1月~9月の期間に教育アプリは全世界で24億回ダウンロードされ、そのうちGoogle Playのユーザーが60.3%、iOSのユーザーが39.7%を占めている。
世界の教育アプリ年間収益も着実に増加し、2021年には2019年の2倍となる22億ドルを突破。教育アプリにおけるアプリ内課金(IAP)は、コース購入とサブスクリプションが主な方法。
2022年1月~9月の期間、世界の教育アプリ総収益は18億ドルで、Appleユーザーの収益貢献度が85.4%と高く、そのうちiPad端末による収益が29%を占めている。
アジアの教育アプリのダウンロード数は2020年第1四半期に4.6億回に達し、前期比54%増となり、新型コロナ流行期に最も大きく伸びた地域になった。この時期、世界の人気教育アプリ市場の四半期別ダウンロード数は、2019年第4四半期と比較して、いずれも20%以上増加。
2022年第3四半期は、アジアの教育アプリ総ダウンロード数が3.8億回と、引き続き市場のダウンロード数1位を維持し、ヨーロッパと北アメリカがそれぞれ1.6億回と1.1億回で2位、3位になった。
北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの3大市場が、近年教育アプリの収益が伸びている主な市場。その中でも北アメリカでは、教育アプリの収益が2020年初めと2021年初めでそれぞれ段階的に伸びており、言語学習アプリが大きく貢献した。同時に「PictureThis」を代表とする識別アプリも普及し、良好な売上ポテンシャルを示している。
また、2022年上半期における、東南アジアの教育アプリダウンロード数ランキングトップ10のうち、5つをドリル&解答アプリが占め、「ANDA」は700万ダウンロードでトップ。教育アプリのダウンロード数ランキングでは、「Lingokids」、「Babilala」、「Bible App for Kids」の3つの早期教育アプリがトップ20にランクインした。
収益の面では、早期教育アプリの「Lingokids」が東南アジアで2022年上半期に最も高い収益を上げた教育アプリになった。
また、東南アジアで急成長を遂げているのが、韓国のパブリッシャーCake Companyがリリースする「Cake-英語と韓国語を学ぼう」で、2019年末に東南アジア市場に参入し、年間1200万ダウンロードという成果を収めた。
関連URL
最新ニュース
- 日光市、奥日光や世界遺産「日光の社寺」などの教育旅行向けメタバース空間を公開(2024年3月19日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が高知県高知市で提供を開始(2024年3月19日)
- 日本漢字能力検定協会、全国の高校の5割以上が漢検を入試で評価(2024年3月19日)
- 「スキルアップの方法に関する実態調査」の結果を発表 =スキルアップ研究所調べ=(2024年3月19日)
- 小学6年生の1分間の入力文字数(中央値)83文字に =教育ネット調べ=(2024年3月19日)
- JAPET&CEC、「NEXT GIGA時代の教育データ活用」オンデマンド配信(2024年3月19日)
- 朝日小学生新聞×ドズル、全国の小学校5000校にインターネットマナーを学ぶ教材を無償配布(2024年3月19日)
- palan、AR作成ワークショップをN高・S高の体験学習プログラムで実施(2024年3月19日)
- 栗田工業、昭島市立多摩辺中学校で微生物燃料電池について学ぶ出前授業を実施(2024年3月19日)
- 小林製薬、兵庫・宍粟市の小学校で「正しいトイレ掃除⽅法」などの出前授業(2024年3月19日)