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2023年3月14日

子どもの情報機器スキルの習得機会は「学校の指導」が53.5%で最多 =公文教育研究会調べ=

公文教育研究会は10日、小学校1~3年生の子どもがいる世帯の母親1000人、父親800人を対象に2022年12月に実施した「家庭学習についての調査」の結果を発表した。

この調査は、子どもの生活・家庭学習の状況や保護者の意識・行動の把握を目的として2015年から継続して行っているもの。


それによると、子どもの家での過ごし方についての問いには、1日の平均時間で「テレビを見る時間」は48分、「友だちの家で過ごす時間」は12.9分、「外(公園や広場など)で遊ぶ時間」は26.4分という結果となった。


「動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+など)の視聴時間」を聞いたところ、1日の平均時間は24.3分となった。昨年度の調査結果(「全くない」57.5%、「2時間以上」2.0%)から「全くない」という回答が37.9%と減少するとともに、「2時間以上」の回答が5.3%と増加するなど、子どもが動画配信サービスを視聴する時間・機会ともに、ますます増えていることがわかった。


小1~小3の子どもの家庭学習の頻度は、週平均「5.7日」、1日の平均学習時間は「31.8分」という結果となった。昨年度の調査結果(週平均「5.7日」、平均学習時間「34.9分」)より、週平均学習時間が減少している。


子どもについて気にかかっていることについては、「子どもの友達関係」が35%、「子どもの学校での様子」が33.9%、「子どもの学校の成績(きちんと習得できているか)」が27.8%と上位3項目になった。


教育ICTスキルと期待について、子どもが情報機器スキルをどのように習得したかの問いには、「学校の指導」が53.5%と最も多く、次に「子どもが自力で習得した」が42.6%と続いた。両親が教えたという回答も20%を超える結果となった。


親と子どもが情報機器を使い慣れているかについては、親全体で「子どもより情報機器を使い慣れている」との回答は55.2%、母親は51.9%、父親は58.5%となっている。子どもの学年が上がると「全体的に自分(保護者)の方が使い慣れている」「どちらかというと、自分(保護者)の方が使い慣れている」割合は減少している。


教育ICTへの期待を聞いたところ、「非常に期待している」と「まあ期待している」の回答が40.3%となり、昨年度の調査結果(40.8%)とほとんど変化はみられなかった。「まったく期待していない」と「あまり期待していない」の回答は14.2%で昨年の調査結果(18.8%)より減少している。


子どもの学習を見る際に実際行ったことを聞いたところ、「わが子の得意・不得意を把握している」が65.2%と最も多く、次に「家庭学習をする場所は親の目が届く場所にしている」が61.8%、「子どもから質問を受けた時はすぐに見るようにしている」が60.8%と続いた。過去2年の増加で見てみると、「怒るよりもほめることを大切にしている」の回答が48.0%から51.4%となっている。


家庭学習において子どもの熱心さが変化・向上するきっかけとなっていることについては、「自力で課題を解けるようになったから」が29.3%、次に「学校の成績(テストの結果など)がよくなったから」が23.5%、「学校の先生の影響」17.6%と続いた。


子どもの未来への希望については、「明るい希望を持っている」と「まあ明るい希望を持っている」の回答が63.6%、「あまり明るい希望はもっていない」と「まったく明るい希望を持っていない」の回答が8.8%だった。

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