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2023年4月12日
早稲田システム開発、博物館クラウド「I.B.MUSEUM SaaS」利用館が500館突破
早稲田システム開発は10日、博物館向けクラウド型収蔵品管理システムサービス「I.B.MUSEUM SaaS」の導入施設が3月31日時点で500館(機関)を突破したことを発表した。
文部科学省の社会教育調査によると、現在、日本には5700を超える博物館が存在する。館はそれぞれに総合性または専門性を持ち、歴史資料や美術作品、自然史標本など扱う対象は多岐にわたる。
同社は、博物館専業のシステム開発企業として、1992年の設立と同時に収蔵品管理システムのパッケージソフト「I.B.MUSEUM」シリーズを展開。上記のような博物館の多様性に即応してきたカスタマイズのノウハウを背景に、2010年11月、シリーズのクラウド版となる「I.B.MUSEUM SaaS」のサービスを開始した。
クラウド独特の画一的な仕様でありながらデータ分類も管理体系もまったく異なる各館がそれぞれ「自館仕様」が実現可能な仕組みと、それを初期費用費用ゼロ&追加料金なしの月額使用料3万円のみで導入できる低額な料金設定が反響を呼び、今年3月末時点で導入施設が500館に到達した。
サービス開始から12年以上が経過したが、この間に「I.B.MUSEUM SaaS」では数十回にわたる機能改善を繰り返してきた。展示や貸出、修復にまつわる履歴情報の一元管理など学芸業務をサポートする多彩な機能のほか、近年は収蔵品管理の枠を超える「ミュージアムの情報発信」にまつわる支援機能を多数実装。
インターネット上での収蔵品検索ページの開設・運営機能をはじめ、館内展示の音声ガイドをはじめとする複数のスマホアプリの運用機能、独自のウェブサイトや外部のスマホアプリなど多方面での幅広い情報活用を可能とするWeb API出力機能、さらには2020年に開設したデジタルアーカイブのナショナルプラットフォーム「ジャパンサーチ」との連携データ出力機能など、現在は博物館のデジタル活用を統合するベースキャンプ的な存在へと発展している。
今後はさらに開かれたデータベースを目指すという。
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