2024年5月9日
高3生の志望校選び、重視するのは「学べる内容」「取れる資格」「学部名・学科」=マイナビ進学総合研究所調べ=
マイナビは8日、同社が運営する「マイナビ進学総合研究所」が、3月に卒業した高校3年生3195人を対象に実施した、「2024年 高校生の進路意識と進路選択に関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、高3生に志望校選びで「重視するポイント」を聞いたところ、「学べる内容」52.3%が前年同様最多で、次に「取れる資格」42.8%、「学部名・学科名」35.1%が続いた。「取れる資格」は前年比6.9pt増で、この設問を聴取した2021年から初めて「学部名・学科名」を上回った。
先行き不透明な時代に、進学先に求めることは学問だけでなく、スキルを身につけ、将来のキャリアに繋がることを求めていると考えられる。そのほか「学校の建物や設備」も多く、前年比6.2pt増の25.7%だった。コロナ収束以降に参加率が高まるオープンキャンパスなどで、キャンパスの新設や設備に注目が集まっているようだ。
受験校を選んだ時の「不安や悩み」について聞くと、「将来やりたいと思う仕事が見つけられるか」が最多で37.7%。また、入学する直前の不安や悩みについては、受験校選びの際と同様に「将来やりたいと思う仕事が見つけられるか」40.3%が最多で、受験校選びの際と比べて「友達ができるか」の回答が9.0pt増えて23.1%だった。
受験校選びの際と入学する直前の不安や悩みを比較すると、通学や部活、サークルなどのキャンパスライフをイメージする中で、特に友達作りなどの交友関係に不安を抱いていることが分かった。
また、高校在学中に「特に力を入れたと思う進路に関する行動」について聞いたところ、最も多かったのは「学校WEBサイトを調べた」44.9%で、次いで「親・保護者や兄弟/姉妹とよく相談した」42.8%、「オープンキャンパスに参加した」38.9%だった。
進路選択の満足度が高い学生(100点満点中80点以上)と低い学生(100点満点中59点以下)の回答を比較すると、「自分の学びたいことを考えた・調べた」が13.9ptの差をつけた。
進路先を検討するにあたり、情報収集することとあわせて、満足度を上げるためには行動するだけでなく、自身の学びたいことやキャリア観などを深く考えることで納得のいく進路選択に繋がっているようだ。
在学中に「特に力を入れた」と思う活動全般について聞いたところ、最も多かったのは「日頃の授業やテスト」で、次いで「受験対策」「部活動・サークル活動」があがった。
進路選択の満足度が高い学生と低い学生を比較すると、「受験対策」(11.9pt差)で最も差が開き、次いで「探究活動」(5.4pt差)という結果になった。探究活動で課題解決の方法を探る中で、自分の興味がある分野を発見したことで、納得がいく進路選択をしやすくなったと考えられる。
この調査は、今年3月に卒業した高校3年生(「マイナビ進学」会員)を対象に、3月25~31日にかけて、WEBアンケートの形で実施した。有効回答数は3195人(進路決定先は「大学」2479人、「短大」101人、「専門学校」342人、「その他」273人)。
関連URL
最新ニュース
- ベネッセ、ミライシード「オクリンクプラスPOWER UPDATE」ウェブセミナー5月8日開催(2025年4月17日)
- すららネット、板橋区教委が「すららドリル」小中学校75校、約3万3000名が利用開始(2025年4月17日)
- サクシード、生活困窮家庭の子どもの学習・生活支援事業を三重県から受託(2025年4月17日)
- コニカミノルタジャパン、東京都「都立学校向け生成AIサービス構築業務」を受託(2025年4月17日)
- 高校授業料無償化「所得制限なし」を主婦層は「賛成」76.1%「公立も私立も反対」13.7%=しゅふJOB総研調べ=(2025年4月17日)
- 44%が地図サービスで塾探し 実態調査から見る新規入塾生獲得のポイントを公開 =カンリー調べ=(2025年4月17日)
- フリーBGM、就職ランキング上位大学50校の94.0%、同上位企業50社の64.0%が利用=フリーBGM協会「年次レポート」調べ=(2025年4月17日)
- 楽天モバイル、インターネット接続サービス「KŌSOKU Access」が島根・淞南学園に導入(2025年4月17日)
- 日本財団パラスポーツサポートセンター、調べ学習に役立つ子ども向けまとめページオープン(2025年4月17日)
- 「社会問題×アート」の国際コンテスト「Fuji-California Young Artists Expo」作品募集(2025年4月17日)