2025年5月30日
なりたい職業、35.0%の子どもが小学生から高校生まで一貫した希望を持つ =ベネッセコーポレーション調べ=
東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は29日、「子どもの生活と学びに関する親子調査2024」の結果を公表し、10年間の縦断調査で子どもの「なりたい職業」の変化や進路探索行動を分析した。
両者は2014年に「子どもの生活と学び」の実態を明らかにする共同研究プロジェクトを立ち上げ、同一の親子(小学1年生~高校3年生の約2万組)を対象に、2015年以降10年間繰り返して複数の調査を実施し、12学年の親子の意識・行動の変化を明らかにしてきた。
今回の分析ではこれをもとに、同じ子どもの「なりたい職業」の変化や進路探索行動を分析した。その結果、進路について深く考える経験をしている子どもは、学習意欲が高く、自らの興味関心を広げて積極的に学習していることが分かった。また、子どもが進路を深く考える経験には、教員や保護者の存在や働きかけが影響していることも明らかとなった。
進路について深く考える経験があった子どもは、「勉強が好き」と答える比率が高く、「勉強しようという気持ちがわかない」の比率が低かった。また、「ニュースに関心が強い」「興味を持ったことを学校の勉強に関係なく調べる」比率が高く、学習時間が長いなど、学習に積極的だった。
「尊敬できる先生がいる」と答えた子どもや、学校で探究的な学びに取り組んでいる子どもは、進路について深く考える経験をしている比率が高かった。また、父母との会話が多い子どもは、進路について深く考える経験をしていた。
なりたい職業の個人変化を分析したところ、3人に1人が小5の時と同種の希望を高2まで持ち続けていることが分かった。また、なりたい職業が一貫している子どもは、「自分の進路について深く考える」「疑問に思ったことを自分で深く調べる」などの機会が少ないという課題も見られた。
ちなみに、なりたい職業No.1は、小4~6では「プロスポーツ選手」、中学生では「プロスポーツ選手」と「教員」、高校生では「教員」だった。男女で異なり、小4~6の男子は「プロスポーツ選手」、女子は「店員(花屋・パン屋など)」が人気だった。また、中高生のなりたい職業No.1が「教員」であることはこの10年間で変化なかった。
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