2025年8月28日
中学生親子のコミュニケーション、約6割の子どもが「親に言えないことを抱えている」=ベネッセ調べ=
ベネッセコーポレーションは27日、同社が運営する通信教育講座「進研ゼミ中学講座」会員の中1~3年生5438人と保護者498人を対象に実施した、「親子間コミュニケーションに関する調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、約6割(58%)の中学生が「親につい言えなかったことがある」と回答したほか、46%が「親に本当は感謝しているが、伝えられていないことがある」、44%が「今はまだ言えないが、いつか親に伝えたいことがある」と回答しており、中学生の約半数が「親に言えない本音」を抱えていることが分った。

一方で、保護者の83%が「子どもが言えない本音があると思う」と回答したほか、69%が「子どもから気持ちをもっと伝えてほしい」と回答しており、保護者は子どもの気持ちを察しながらも、子どもからの発信を待つ姿勢が多い傾向も見られた。
また、「親に感謝していること」の具体的な内容を中学生に尋ねたところ、「毎日ご飯を作ってくれること」「部活の送迎をしてくれること」「習い事や塾のお金を払ってくれること」などの家事や送迎、経済的支援など、日常的なサポートへの感謝が多く挙げられた。
「いつか親に伝えたいこと」についても、「育ててくれたこと」「日々の世話や愛情」「家事・送迎などのサポート」への感謝が多く挙げられ、言葉では伝えられないが日常的なサポートに感謝しているという結果になった。

親子間で「価値観が違う」と感じることを聞いたところ、親子共に上位は「勉強のしかた」と「スマホの使い方」だった。一方で、中学生の3位に挙がった「SNSに対する考え方」は、保護者では6位にとどまっている。SNSが生活の一部となっている中学生と、そこまで強く意識していない保護者との間に温度差があることが分った。


SNSでのやりとりが身近な令和の中学生だが、親への相談に関しては 67.3%が「会って話す」を選んでいる。保護者も73.1%が同じ回答をしており、昨今のデジタル社会の中にあっても、親子の大切なコミュニケーションの場面では「直接の会話」が欠かせないと感じていることが浮き彫りになった。


中学生に「親に話しやすいと感じるとき」を聞いたところ、最も多かったのは「親の表情が柔らかいとき」で、一方で保護者は「否定せずに最後まで聞く」「自分の失敗も話す」といった工夫を挙げている。
親は工夫や努力で環境を整えようとする一方で、中学生は「表情が柔らかいとき」「一緒に過ごす自然な時間」といったシンプルな要素を重視しており、ここに親子の認識のギャップが見られた。つまり、子どもにとっては「特別な場を整えること」よりも「日常の中の自然な空気」が安心材料となることが示唆されている。
この調査は、「進研ゼミ中学講座」会員の中1~3年生を対象に、8月8~14日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は5438人。また、保護者に関しては、ベネッセの保護者向けアプリ「まなびの手帳」に登録している、中1~3年生の保護者を対象に、8月13~19日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は498人。
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