2026年3月6日
奨学金の返済期間、「10年以上」の長期が約6割 =塾選調べ=
DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」は5日、奨学金を利用したことがある20代100人を対象に実施した、「奨学金の返済期間に関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、大学時代に借りた奨学金の総額を聞いたところ、「200万円以上〜250万円未満」24%が最も多く、次に「300万円以上」21%が続いた。「200万円以上」が54%と半数を超えたが、「100万円以上〜150万円未満」17%、「151万円以上〜200万円未満」12%と、「100万円以上」借りていたのは全体の8割を超えた。
奨学金を利用する場合、保護者や本人の多くは「ある程度まとまった金額になる」こと自体は理解しているが、その一方で、実際に利用した人たちの回答からは、総額として理解していた金額と、社会人になってから実感する負担感とのあいだにギャップがある実態が浮かび上がった。
一方、「奨学金を毎月いくら返済しているか」を聞いたところ、最も多かったのは「1万円以上〜1万5000円未満」40%で、以下、「1万5000円以上〜2万円未満」24.7%、「2万円以上~3万円未満」17.6%と続き、「1万5000円以上」が54.1%と半数を超えていた。平均額は「約1.7万円」。
また、「奨学金の返済期間は何年の予定か」と尋ねたところ、10年を超えるケースが少なくなかった。とくに目立つのは、「10年以上〜15年未満」33%、「15年以上20年未満」12%、「20年以上」14%と、「10年以上」の長期返済層が約6割で、社会人としてのキャリア形成期と返済期間が重なっている実態が浮かび上がった。
「奨学金の返済について不安はあるか」と尋ねたところ、約6割(58%)が「不安に思うことがある」と回答。借入総額や返済期間、月々の返済額はいずれも小さくなく、こうした条件下では、完済できるかだけでなく、返済を続けながらどんな生活ができるのかという点も不安につながっているのが伺える。
不安の内容を具体的に聞いてみると、家計など目の前の生活費の心配だけではなく、今後、完済できるか、そして将来のライフイベントや人生設計への影響といった数年先・十数年先の選択にも影を落としているのが見て取れた。
注目すべきは、返済期間が10年〜20年という「超長期」にわたることによって不安が生じる点。コメントで寄せられたような「働けなくなった時の不安」は決して大げさではなく、1度返済が始まれば、個人の事情に関わらず月々の支払いは続く。
さらに、奨学金が「借金」であるという現実は、結婚や住宅購入といった人生の節目で負の資産として意識されることも少なくない。特に住宅ローン審査では返済負担率に算入されるため、希望通りの融資が受けられないこともある。
また、奨学金を利用することに対して「保護者はどのような気持ちだったと思うか」と尋ねたところ、4割以上(42%)が「仕方がないと思っている」と回答。奨学金が家庭にとって「望ましい選択肢」というより、進学を成立させるために受け入れざるを得なかった手段だったことを示している。
保護者が口にする「仕方がない」という言葉の裏には、子どもの教育機会を奪いたくないという切実な願いと、自らの経済力不足への申し訳なさが複雑に絡み合っているように見受けられる。ひとり親家庭や多子世帯に加え、家族からの経済的支援を得にくい環境にある子どもにとって、奨学金が「進学のための大きな命綱」となっているのが現状だ。
奨学金について考える際、借入の可否や借入可能額だけに目が向きがちだが、今回の調査結果を見ると、負担感を左右していたのは「総額・年数・月額」の組み合わせだった。
また、奨学金の返済は、多くの場合、卒業後すぐに始まる。収入が安定しきらない時期から返済が始まるため、本人だけでなく家族(保護者)との理解と共有が欠かせない。実際に、「親と十分に話し合えたことで納得して借りられた」「もっと返済後の生活について話しておけばよかった」といった声が寄せられており、借りる前の対話の有無が、その後の受け止め方に影響している様子が見受けられた。
この調査は、奨学金を利用している20代を対象に、2025年12月にインターネットで実施した。有効回答数は100人。
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