2026年6月18日
高校授業料無償化で「負担が軽くなった」と感じた保護者は3人に1人だけ=講談社調べ=
講談社・児童図書出版部が運営する、子育てと読書のWebメディア「コクリコ」は16日、4月から始まった「高校授業料実質無償化」をめぐり、中高生の保護者を対象にアンケート調査を行い、その結果をもとに、「隠れ教育費」の実態を取材した記事を公開配信した。

それによると、高校生の子どもを持つ保護者に「2026年4月からの高校授業料無償化により、教育費の負担が軽くなったと感じるか?」と聞いたところ、「はい」と回答したのは3人に1人(34.4%)だけだった。一方で、「いいえ」「わからない」と回答したのは合わせて6割以上で、国の制度が拡充されても、負担軽減を実感できていない家庭が半数を超える結果となった。
「高校等就学支援金制度」で無償化されるのは授業料部分だけで、入学金や教材費、制服代、修学旅行費などの授業料以外の費用は保護者の負担となる。これらの費用は「隠れ教育費」と呼ばれ、高校進学前の中学生保護者に対するアンケートでは、9割以上が隠れ教育費に「不安を感じている」と回答している。

また、高校生の子どもを持つ保護者に「高校進学後にもっとも負担に感じた費用」を聞いたところ、1位は「教材費/教科書代」、2位は同率で「塾/予備校代」「制服代」だった。教科書だけでなく、資料集や問題集などの副教材、辞書なども購入するとなると、費用はさらに膨らむ。購入量が多い場合は、金額だけでなく、自宅への持ち帰りや保管の負担も小さくない。
一方、公立高校でも「入学時に20万円かかった」という体験談が寄せられたほか、靴や部活動用品などもかかったといい、公立でも想定外の支出が発生するのが現実のようだ。保護者から寄せられた声からは、「授業料が軽減されても、それだけで教育費の負担がなくなるわけではない」という実感が伝わってくる。
なかでも、授業で使用する電子辞書やパソコン、連絡手段としてのスマホ契約の見直しなど、近年の高校生活ならではの出費も見過ごせないポイント。さらに、給食支援がない場合は昼食代などの食費も日常的にかかり、入学時だけでなく、進学後も継続的に費用が発生する点に、家計負担の大きさが表れている。
授業料の負担が軽くなっても、塾代など学校外でかかる教育費が大きければ、家計全体の負担感は変わりにくい。今回のアンケートからは、教材費、制服代、タブレット代、修学旅行費、塾代など、同制度ではカバーされない「隠れ教育費」の支出が家計を圧迫している実態が見えてきた。

高校進学前の中学生保護者に対するアンケートでは、9割以上が「隠れ教育費」に不安を感じていると回答。制服・体操服・指定カバンなどの入学準備費用に加え、模試代、部活動費、教材費、受験関連費など、中学生の段階から“見えにくい教育費”が発生していることがわかった。
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