2026年7月13日
教員の58.5%が生徒の生成AI活用に「ポジティブな変化」実感、55.3%は「思考停止」を懸念 =アルサーガパートナーズ調べ=
アルサーガパートナーズは8日、教育業界で働く全国の教職員328名を対象に実施した、教育現場における生成AIの現状と組織課題に関する調査結果を発表した。

それによると、学校で生成AIの利用が「許可されている」生徒は全体の過半数(53.7%)に達しており、その環境下にある生徒のうち約7割(69.8%)がすでにAIを活用していることがわかった。禁止やルールの不在といったハードルさえクリアになれば、即座に新しいテクノロジーを学習に取り入れる実態がみえた。

58.5%の教員が生徒の質的な成果を実感しており、前年の「学習効率の向上(22.3%)」から大きく進歩した。自ら調べる主体性や表現力の底上げなど、多様なポジティブな変化が報告されている。


一方で、55.3%の教員が生徒の思考停止を危惧している。AIの回答を鵜呑みにしたり、丸投げしたりするなど、自ら試行錯誤するプロセスをスキップしてしまう新たな課題が顕在化している。
生成AIを思考の伴走者として使わせようとする熱心な教員ほど、生徒の「思考停止の危うさ」にいち早く気づき、より高度な活用における新たな壁に直面している現場の実情が実証された。

同調査結果から、教育現場における生成AIの活用は、単なる作業の効率化というフェーズを越え、生徒の「創造性・思考力の向上」という質的な成果を生み出し始めていることがわかった。しかし同時に、AIの手軽さゆえに生徒が自ら考えるプロセスを省いてしまう「思考停止」への懸念も生じている。

特に、生成AIとの対話を通してより深い思考を引き出そうと高い目標を掲げる教員ほど、この新たな課題に直面している。教育現場にAIがインフラとして定着しつつある今、ただツールを与えるだけでなく、「いかにAIの答えを鵜呑みにせず、自ら問いを立てるか」といった批判的思考や探究心を育む本質的な指導法の確立が、次なる大きな壁となっていることが浮き彫りになった。
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