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2026年8月27日

QNS Services、大学・研究機関向けネットワーク暗号可視化評価キット「CipherMirror Board」発表

QNS Services(QNS)は26日、大学・研究機関等での実践的な学習を目的とした教育用教材、ネットワーク暗号可視化評価キット「CipherMirror Board(サイファーミラー・ボード)」を発表した。


本発表に伴い、研究開発・実験用ロボットアーム・IoT端末を手掛けるMTMシステムズと日本国内における代理店契約を締結した。2026年9月開催の「日本ロボット学会学術講演会」におけるTsukArm Roboticsの展示ブースにて本キットを初公開する。また、本キットはMTMを通じて全国の大学・研究機関向けに提供を開始する。

量子コンピュータの進展に伴い、従来の公開鍵暗号の安全性に対する懸念が高まり、耐量子計算機暗号(PQC)への移行が世界的な課題となっている。特に、長期間運用されるロボットやIoT端末において、センター間の制御通信の安全性確保やセキュアなアップデート環境の構築は、今後の産業基盤を支える重要な研究テーマ。

この課題に対し、QNSは「まずは現状の暗号利用状況を正確に把握(インベントリ)することが、次世代通信への移行の第一歩である」と位置づけ、学生や研究者が暗号技術の実態を実践的に学ぶための教材として、小型・可搬性に優れた評価キット「CipherMirror Board」を開発した。

本キットを大学・研究機関の研究・教育現場へいち早く届けるため、同分野に深い知見と強力なネットワークを持つMTMを代理店として迎えた。まずは研究室内のネットワーク環境や既存デバイスの暗号を可視化・学習する教材として展開し、将来的には、研究用ロボットやIoTソリューションとの連携に加え、PoCや耐量子暗号ソリューションを含む共同実証・共同提案を通じて、両社の強みを活かした未来志向のパートナーシップへ発展させていくという。

本評価キットは、本番環境向けの「CipherLens」のコアエンジンをベースに教育・学習用に最適化して開発され、x86アーキテクチャの高性能小型PC「LattePanda」上で動作するす。

ネットワーク上を流れるトラフィックから、TLSハンドシェイクや証明書情報などを解析することで、通信を解読することなく利用されている暗号技術(鍵交換、認証、暗号化、ハッシュ関数など)を可視化する。これにより、大学・研究機関は自作のデバイスや既存のIoT環境が現在どのような暗号に依存しているかのインベントリを学習の一環として実施でき、将来のPQC移行や耐量子安全の確保に向けた基礎データを取得・分析することが可能。

「CipherMirror Board」の主な特長
1. 起動後すぐにリアルタイムで検知・可視化(学習用途)
CipherMirror Boardを立ち上げてネットワークに接続するだけで、複雑な設定なしに即座に通信の解析を開始。利用されている暗号アルゴリズムやプロトコル、既存の暗号インフラの依存関係をリアルタイムに可視化し、次世代ネットワークに向けた暗号アジリティ(迅速な移行能力)確保のための教育・研究を支援する。
2. LattePandaを採用したエッジ・フレンドリーな構成
手のひらサイズのシングルボードコンピュータを採用し、研究室のデスクや実験環境の周辺に手軽に設置できるプラグ&プレイ構成。

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