2020年12月4日
中央大学、全学部生対象に「AI・データサイエンス全学プログラム」を来年4月開始
中央大学は3日、文理を問わず全学部生を対象として、AI・データサイエンス分野をリテラシーから応用基礎レベルまで系統的に学修する「AI・データサイエンス全学プログラム」を2021 年4月から開始すると発表した。
同プログラムでは、すべての学部生に AI・データサイエンスのリテラシー科目を提供するほか、希望する学生にはプログラム言語などのスキル取得やグループで学ぶ演習科目を用意し、応用基礎レベル人材の育成を目指す。
同大学は文系・理系あわせて8学部を有し、各学部において、情報や統計関連等の科目
として、データサイエンス分野の講義を実施してきた。4月には AI・データサイエンスセンターを設立し、政策動向や社会的なニーズを踏まえつつ、人文・社会科学に関係する多くの学部や組織を有する大学の特長を生かしたプログラムの検討をすすめ、全学部学生を対象とする同プログラム実施を決定した。
AI・データサイエンス全学プログラムは、全学部の学生が履修可能なプログラムとして設置される。その中の導入教育にあたるリテラシー科目「AI・データサイエンスと現代社会」は、卒業単位に認定される科目となる。また、各分野の実務家の事例紹介を中心とした「AI・データサイエンス総合」の科目により、当該分野への関心を高めることを目指す。
さらに意欲のある学生を対象として、プログラム言語などを習得し、実践的な演習科目を用意することで、応用基礎レベルまでを系統的に学ぶ仕組みとした。演習科目では、学部や学年の垣根を越えて、切磋琢磨しながら AI・データサイエンス分野を学ぶことにより、分野を問わず基礎スキルを身につけた人材を育成する。
同大学は、学部を超えて学際的領域について履修する「ファカルティリンケージ・プログラム(FLP)」を 2003 年度から実施しており、これら学部間共通科目を全学連携教育機構が担っている。今回新設する本プログラムについても、高い実績とノウハウを有する同機構が運営を担うという。
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