2021年10月20日
社会的・情緒的学習の市場規模は2026年に56億米ドルに到達=グローバルインフォメーション分析=
グローバルインフォメーションは19日、市場調査レポート「SEL (Social and Emotional Learning) の世界市場:コンポーネント別 (ソリューション〈SELプラットフォーム、SEL評価ツール〉サービス)・コアコンピテンシー別・種類別・エンドユーザー別 (Pre-K、小学校、中学校・高校)・地域別の将来予測 (2026年まで)」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートの分析によると、社会的・情緒的学習(SEL)の市場規模は、2021年の20億米ドルからCAGR22.7%で成長し、2026年には56億米ドルになると予測。
教育機関における社会的・情緒的福祉の必要性、政府による支援・啓発プログラムの増加、組織における社会的認識の高い従業員の存在、新型コロナによる社会的・情緒的距離の増加、幼稚園から高校までの学習におけるコンピュータの普及などが、SEL市場の成長を促進する主な要因と考えられる。
社会的・情緒的学習の商業化は、大規模な市場成長を促進すると予想される。しかし、新型コロナパンデミックの影響による、国境の閉鎖、厳格なロックダウン、サプライチェーンの問題は、社会的・情緒的学習ソリューションのオンサイト展開の抑制要因として作用。
企業は、ビジネス戦略の再構築を迫られており、顧客の信頼を回復するために強力なネットワーク接続に力を入れている。
また、テクノロジーの出現でデスクトップ、スマホ、タブレット、ブロードバンド接続の導入がK-12(幼稚園から始まり高校を卒業するまでの13年間の教育期間)セクターで普及している。
政府の強力な資金援助を背景に、低価格のスマホやコンピューティングデバイスが利用できるようになったことで、K-12学校でのモバイルコンピューティングが推進されている。
このコンピューティング技術で、生徒はより速く、効率的に学習できるようになり、教育機関は、さまざまなスマートデバイスから収集したデータを利用して、より迅速な意思決定を行うことができる。
一方、発展途上国や低開発国の多くはインフラが整備されておらず、教育システムの成長を妨げる要因となっている。最低限の教育インフラには、スペース、飲料水、電力、道路、インターネットなどの接続性、衛生設備などが含まれる。
また、これらの国では、いまだにレガシーな通信インフラを使用しており、低遅延で大容量の接続を実現することができない。さらに、これらの国では、学術的なカリキュラムや、教育カリキュラムの予算が限られており、学生に追加のプログラムを提供するには、政府に十分な予算がない。
したがって、新興国の大部分は、SELプラットフォームの導入にあたり、予算の問題に直面している。
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