2021年12月22日
ホームルームでのキャリア教育、若手教職員の半数以上が「適切な教材がない」=グローバルプロデュース調べ=
グローバルプロデュースは21日、中学校でクラスを担任する、20〜30代の教職員116人を対象に実施した、「中学校のキャリア教育に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「クラスを担任する上での悩み」を聞いたところ、「生徒同士の人間関係調整」67.2%、「保護者の対応」59.5%、「クラスの事務作業と授業の両立」55.2%、「生徒の提出物の管理」39.7%などが挙げられた。
またこれ以外にも、自由回答で「部活動指導」「不登校生徒の対応」「とにかく時間が奪われる」「学校行事等での負担が大きい」「家庭訪問」など75の回答が寄せられた。
「普段、ホームルームで話している話題」を聞いたところ、「学校内の出来事」68.1%、「クラスの現状」65.5%、「自らの日々の気づき」63.8%、「時事ネタ」53.4%、「キャリア(将来のこと)」49.1%、「自らの学生時代の話」45.7%などが挙げられた。
これ以外にも、自由回答で「スポーツの話」、「季節の話」、「海外のこと」、「今の政治やコロナについて」など61の回答が寄せられた。
「ホームルームの時間を利用して、キャリア教育を行ってみたいと感じるか」と質問したところ、「とても感じる」38.0%、「やや感じる」39.7%、「あまり感じない」10.3%、「全く感じない」3.4%という結果になった。
また、「キャリア教育を行う際の懸念点」を聞いたところ、「自らに教職以外の社会経験がない」60.0%、「準備をする時間が足りない」55.6%、「適切な教材が見つからない」53.3%、
「キャリアに関する生徒の興味・関心がわからない」32.2%などの回答が寄せられた。
これ以外にも、自由回答で、「価値観の違い」、「他学年との連携」、「他クラスとともにどのように進め、表現させればいいかわからない」、「生徒がその内容を理解し、食いつくかどうか」など41の回答を得られた。
「キャリア教育を行う場合、どのような方法・ルートで情報を集めるか」を聞いたところ、「YouTube」、「インターネット・本」、「知人や書籍」、「ネット・本・過去に行ったものなど」、「色々な職業の人から話を聞く」など56の回答が寄せられた。
また、「様々な業界、業種の『社長とオフィス』を体感できる動画プラットフォームがあれば、キャリア教育を行う際に活用してみたいと思うか」と質問したところ、「とても思う」41.2%、「やや思う」42.2%、「あまり思わない」4.4%、「全く思わない」2.2%となった。
この調査は、中学校でクラスを担任する20〜30代の教職員を対象に、12月2日〜9日にかけて、インターネットで実施。有効回答は116人。
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