2022年2月22日
オンライン授業、6割近くの大学生が「今後も継続したい」と回答=リトルソフト調べ=
リトルソフトは21日、オンライン授業を受けていた大学生1016人を対象に実施した、「大学生のオンライン授業に関する満足度・不安・不満などの実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「新型コロナ緊急事態宣言中の登校頻度」を聞いたところ、「1回もなかった」36.7%、「週1回未満(月に1~3回)」24.1%、「週1~2回」25.8%、「週3~4回」9.2%、「週5回以上」4.2%で、約4割の学生が緊急事態宣言中に1回も登校できなかった。
また、「大学生活に特に大きな変化を感じたのはどのようなことか」を聞いたところ、「オンライン授業が増えたこと」83.4%が最も多く、以下、「友人との交遊が大幅に減ったこと」61.8%、「ゼミやサークル、部活動が無くなったこと」40.5%と続いた。
「対面と比べオンライン授業の方がよいと感じたこと」を聞いたところ、「通学する手間がない」72.7%が最も多く、以下、「授業を受ける場所を問わない」60.3%、「時間の有効活用ができる」39.2%、「自分のペースで学習できる(授業後も復習できる)」35.2%、「気楽に授業を受けることができる」21.8%、「マスクを付けなくてよい」11.5%と続いた。
また、「自分の好きな時間に起きて、好きな時間に授業を受けられるオンデマンド型の授業が良かった」(20代女性)、「非同期型の授業が増えたのでインターンに行きやすくなった」(20代女性)、「対面テストがなくなり、語学の単位が取りやすくなった」(20代男性)などの声も多数寄せられた。
一方、「対面授業からオンライン授業になることで、困ったことは何か」を聞いたところ、「学生生活が満喫できない」47.8%が最も多く、以下、「友達を作る機会が無い」46.8%、「実験や実習には不向き」41.1%、「通信設備の整備が必要」33.4%、「気持ちの切り替えが難しい」30.9%、「運動不足やストレスを感じる」23.8%と続いた。
「実際にオンライン授業を受けてみてデメリットだと感じたのはどんなことか」を聞いたところ、「対面授業と比べて課題が多い」42.6%が最も多く、以下、「通信が不安定だった」33.3%、「講義の内容が伝わりにくい」25.2%、「授業が一方通行なのでオンデマンドと変わらない」22.9%、「身体的疲労を感じる」18.0%と続いた。
このほか、「オンライン授業の課題が配信されていることに気づかなかったことがある」(10代女性)、「オンラインにする意味があまりなかったものもあった。顔が分からないし、教授抜きのルームで分けられた時に無言なことがよくあった」(10代女性)、「オンライン授業に慣れていない教授ばかりだったので、進行自体がかなり遅めだった」(20代男性)などの声も寄せられた。
「今後もオンライン授業を続けたいか、それとも対面に戻してほしいか」を尋ねたところ、6割近く(57.2%)の大学生が「今後もオンライン授業を続けたい」と回答し、4割以上(42.8%)が「対面授業に戻してほしい」と回答した。
オンライン授業派の大学生からは、「対面授業でも分かりにくいことがあるし、教授がプリントの音読メインで行う授業も多い。それなら、通学時間が減り、自分の時間も増えるオンライン授業の方がいい。オンラインで十分な授業をわざわざ対面に戻すことはない」(10代女性)、「そもそも大教室で講義を受ける意味はなかったと思う。大学生が大学に登校して得るものは講義以外の時間から得られるものだと思うし、講義という要素はリモートでも補完可能だと思う」(20代男性)などの声が寄せられた。
この調査は、オンライン授業を受けていた大学生1016人を対象に、1月13日~14日に、インターネットで実施した。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













