2022年7月22日
サイバー攻撃、世界で最も被害を受けている産業は「教育・研究」=チェック・ポイント調べ=
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(チェック・ポイント)は21日、同社のチェック・ポイント・リサーチ(CPR)が調査・分析した、2022年6月の最新版「Global Threat Index」(世界脅威インデックス)を発表した。
それによると、国内ランキングでは、Emotet(エモテット)が1位で、2月から5カ月連続でトップに君臨し続けている。
Emotet は、かなり高度なモジュール型トロイの木馬で、自己増殖する。かつてはバンキング型トロイの木馬として使用されていたEmotetだが、現在は他のマルウェアの拡散や、悪質なキャンペーンなどにも使われている。
持続性を維持する様々な方法と検出を巧妙に回避する技術が搭載されており、Emotetは悪意のある添付ファイルやリンクを含むフィッシングメールを介して拡散される。
6月中には新たに変異型も確認され、Chromeブラウザのユーザーを標的としてクレジットカード情報を窃取する機能が報告されている。
5月時点では20.98%の日本企業に影響を与えたが、今月(6月)はおよそ6分の1に減少し3.36%という結果になった。
2位は5月に3位だったFormbook (1.68%)で、2007年の1月末に出現した、実行形式ファイルなどを介して感染するワームFujacks(1.31%)が3位にランクイン。
世界的には、6月も依然として、流行しているマルウェアのトップにはEmotetが君臨し、全世界の14%の組織に影響を与えている。次いで、全世界の4.4%の組織に影響を与えているFormbook、同じく4.4%の影響を及ぼしているSnake Keyloggerがそれに続く。
また、5月末に取り締まりが執行されたFluBot に代わって、「MaliBot」という名称の新たなAndroid向けバンキングマルウェアが出現した。
6月に最も流行したモバイルマルウェアはAlienBotで、AnubisとMaliBotがそれに続いた。バンキングマルウェアであるMaliBotは、発見されたばかりであるにもかかわらず、すでに最も流行しているモバイルマルウェアのリストの3位にランクイン。
MaliBotは複数の異なる偽名を使って暗号資産マイニングアプリを装い、モバイルバンキングの利用者を標的として金融情報を盗み出す。
FluBotと同様、MaliBotはフィッシングSMSメッセージ(通称スミッシング)を使って被害者を誘導し、悪質なリンクをクリックしてマルウェアを搭載した偽アプリのダウンロードに転送されるように仕向ける。
一方、世界で最も攻撃されている業種・業界は、5月に引き続き、「教育・研究」で、続いて「政府・軍関係」、「保健医療」だった。
また、6月に最も広く悪用された脆弱性は「Apache Log4jのリモートコード実行」で、全世界の組織の43%に影響を及ぼしている。
「Webサーバ公開型Gitリポジトリの情報漏えい」が42.3%という僅差でそれに続き、「Webサーバへの悪意あるURLによるディレクトリトラバーサル」は42.1%で3位。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













