2022年8月26日
5日間以上のインターンシップ実施企業の7割以上が「半数を超える日程」で職場体験導入 =学情調べ=
学情は24日、企業・団体の採用担当者を対象に実施した「インターンシップ」に関するアンケート結果を発表した。
2025年卒学生対象のインターンシップより、「5日間以上」「実施期間の半分を超える日程で職場体験を必ず行う」などの要件を満たした場合、インターンシップで取得した学生情報を採用・選考活動に活用できることになった。この決定を受け、各社は2025年以降に卒業を迎える学生へのインターンシップをどのように実施していくかアンケートを実施したという。
それによると、2023年卒を対象にしたインターンシップで、5日以上のインターンシップを実施している企業に「半数を超える日程で職場体験を実施しているか?」と質問したところ、「導入している」が71.4%。「プログラムによる(導入している回もあればしていない回もある)」が17.9%、「導入していない」が10.7%となった。
「プログラムによる(導入している回もあれば導入していない回もある)」と回答した企業のうち、50.0%が「今後のインターンシップで職場体験の実施日数を増やそうと考えている」としている。また、職場体験を「導入していない」企業のうち、50.0%が「導入を検討している」という結果だった。5日間以上、かつ半数を超える日程で職場体験を実施するという条件下で、インターンシップと選考の連携が可能になることを受け、職場体験の機会を増やしたり、新たに設けたりすることを検討する企業が多いことがわかった。
2023年卒を対象にしたインターンシップで、2~3日程度のインターンシップを実施している企業に「今後、5日間以上のインターンシップを導入する予定はあるか?」と質問したところ、「毎回は難しいが『5日間以上』のインターンシップも導入したい」が42.9%に上った。約半数の企業は、今回のルール変更を受け、5日間以上のインターンシップの導入を前向きに考えていることがわかった。
同じ質問を、半日~1日以下のインターンシップを実施している企業を対象にしたところ「毎回は難しいが『5日間以上』のインターンシップも導入したい」は26.0%。「導入する予定はない」が48.5%と約半数を占めた。現在すでに複数日程のインターンシップを実施している企業は「5日間以上」の導入に前向きであるものの、1日でのインターンシップを開催している企業にとっては、複数日程の開催はハードルが高いことがうかがえた。
インターンシップを実施していない企業に「(要件を満たせば取得した学生情報を採用・選考に活用できると決まったことを受け)今後インターンシップの実施を検討しているか?」と質問したところ、「今回の決定を受け、インターンシップの実施を検討していく」と回答した企業が14.2%に上った。「今回の決定に関係なく、インターンシップの実施を予定・検討していた」と回答した企業も32.9%を占め、現在インターンシップを実施していない企業も、約半数はインターンシップの実施に前向きであることがわかった。
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