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2022年12月16日

就職内定者、8割以上が「不安・心配」ながらも「期待感」は昨年より24.3pt増加 =ラーニングエージェンシー調べ=

ラーニングエージェンシーは15日、同社のラーニングイノベーション総合研究所が、2023年度入社予定の内定者623人を対象に実施した「内定者意識調査」の結果を発表した。

それによると、来春入社予定の内定者に、「これから社会人になるにあたりどのような気持ちが強いか」を、「不安・心配な気持ち」「嬉しさ・楽しみな気持ち」「さみしさ・悲しさ」など8つの項目について質問したところ、「不安・心配な気持ち」85.1%が最も多かった。

2020、2021年度に実施した同様の調査結果と比較すると、約8ポイント前後増加しており、初めて8割を超える結果となった。

以下、「嬉しさ・楽しみな気持ち」66.9%、「期待感」66.0%と続き、こちらも2020、2021年度と比較すると増加。特に「期待感」は、昨年は10ポイント以上減少したが、今年は昨年より24.3ポイントと大幅に増加した。

入社に向けての「具体的な不安」を聞いたところ、「自分の能力で仕事についていけるか」68.5%が最も多く、2位は「しっかりと成果を出せるか」56.5%だった。

以下、「生活リズムの変化、社会人としての考え方に慣れることができるか」45.6%、「上司とうまくやっていけるか」43.3%と続き、「仕事内容や職場の風土」は33%前後が不安を抱える結果となった。

一方、入社に向けてどのような「期待」があるのかを質問した結果、「色々と学び成長できる」71.7%が最も多かった。以下、「新しい経験ができる」67.1%、「給料がもらえる」55.5%、「誰かの役に立てる」53.9%と続いた。

また、内定時代に「この会社で頑張ろう!」という気持ちをどの程度持っているかを質問したところ、「100%」と回答したのは54.3%と約半数。残りの約半数の内定者の多くは、「頑張ろうという気持ち」は90~70%以上と高いものの、100%とは言い切れない不安や迷いなどが生じていると考えられる。

「この会社で頑張ろう!」という気持ちが100%の内定者(100%内定者)と、それ以外の内定者(100%以外内定者)に分けて、「入社に向けての不安」を聞いたところ、100%内定者と100%以外内定者のどちらも最も多かったのは「自分の能力で仕事についていけるか」だったが、100%内定者のほうが7.3ポイント多かった。

それ以降の項目でも両者には差があり、100%内定者の2位には「しっかりと成果を出せるか」が入ったが、100%以外内定者では「生活リズムの変化、社会人としての考え方に慣れることができるか」が入り、100%内定者よりも13.7ポイント多かった。

また、スキルアップのために個人的に取り組んでいることを聞いたところ、100%内定者は、「スマホ、タブレット上で学習アプリを使って勉強をしている」32.5%が最も多く、100%以外内定者よりも10.7ポイント多かった。

一方、100%以外内定者は「インターネットなどで提供されるサービスを使って勉強している」26.7%と、「スキルアップしたいが何をどう学べばいいか分からない」26.0%がほぼ同数で、「スキルアップしたいが何をどう学べばいいか分からない」は100%内定者よりも多い結果となった。

内定期間中、「会社からどのようなサポートが欲しいか」を聞いたところ、両者最も多かったのは「先輩社員との人間関係を築く機会が欲しい」で、6割以上の内定者が求めていた。

100%内定者の2位には「業界の専門知識や専門スキルを教えてほしい」が入り、100%以外内定者よりも8.3ポイント多かった。

一方、100%以外内定者では「マナーや仕事の進め方など、社会人としての基礎を教えてほしい」が2位だった。100%以外内定者が抱える不安の2位の「社会人としての考え方に慣れることができるか」といった気持ちの裏返しと思われる。

この調査は、同社の「内定者向け研修」の受講者(2023年卒業予定)を対象に、10月3日~12月1日にかけて、Web・マークシート記入式でのアンケートという形で実施した。有効回答数は623人。

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調査結果の詳細(PDF)

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