2023年2月1日
電気通信大学、「デザイン思考・データサイエンス」プログラムを新設
電気通信大学は1月30日、ビジネスや研究の現場において、指導的立場で活躍できる実践力の高いエキスパートレベルの「共創進化スマート社会創造人材」を養成するため、2025年度から情報理工学域(学部)I類(情報系)および大学院情報理工学研究科博士前期課程情報学専攻に新たな教育プログラムとして「デザイン思考・データサイエンス(D×2)」プログラム(学士・修士一貫)を新設すると発表した。工学教育においてデザイン思考を取り入れた教育プログラムとしては「日本初」だという。
現在、ビジネスや研究の現場では、ビッグデータが爆発的に増加し多種多様なデータが氾濫しているが、これまでの経験的価値観だけでは埋蔵された有意義な情報に出会い分析することは偶然に等しく、AIを創り、使いこなしたうえでデータ分析することの重要性が高まっている。今まで直面したことがない答えのない課題に対して、科学的根拠に基づいた意思決定を行い、ビッグデータから有意義な情報を抽出し、法則、関連性を見出しながら「モノづくり」「コトづくり」におけるイノベーションを創出するためには、今までなかった新たな価値を創造することが必要になる。しかし、現在のAIは価値観を持たないため、AIそれ自身で新たな価値を創造することは不可能だ。
そのため、同校では2023年度から新たに、情報理工学域(学部)I類(情報系)および大学院情報理工学研究科博士前期課程情報学専攻に「デザイン思考・データサイエンス(D×2(デンツー))」プログラム(学士・修士一貫)を設置し、デザイン思考、システム思考、国際感覚、イノベーション・マインドも修得させ「AIを創り、AIを使いこなし、AIを超えた次世代の人材(共創進化スマート社会創造人材)」のトップ人材を養成する。
同プログラムは、「問題解決能力の育成」、「シミュレーション能力の修得」、「因果推論能力の修得」を3つ柱として実施する。Kaggle社(本社:アメリカ)のKaggle Grandmaster等による講義の実施、企業と連携し課題(データ)を活用した現実社会の課題解決方策の学修、国内外の第1級データサイエンティストによる合宿形式の演習(ブートキャンプ)、国内外へのインターンシップの実施を予定している。初年度は学域15名、修士課程10名で開始し、翌年度以降に拡大する予定。
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